45歳でアーリーリタイア(早期リタイア)することは、多くの人にとって魅力的だと思います。働くストレスから解放され、自分の時間を自由に使える生活を送れることは大きな魅力です。
しかし、そのためには十分な資金準備と計画が必要不可欠といえるでしょう。
本記事では、45歳でアーリーリタイアするために必要な資金の目安や、それを実現するための方法、さらにリタイア後の収入を得る方法について詳しく解説します。ぜひ最後まで読んでみて下さい!
45歳でのアーリーリタイアに必要な資金は約1億円

45歳という比較的若い年齢でリタイアするためには、その後の長い人生を支える十分な資金が必要です。一般的な試算によると、45歳でアーリーリタイアするためには、単身世帯で約8,134万円、2人以上の世帯では約1億253万円の資金が必要とされています。
別の試算では、45歳でアーリーリタイアするためにはトータルで約9,700万円が必要とされており、その内訳は以下のようになっています。
- 65歳までの生活費:年間360万円×20年=7,200万円
- 65歳以降の生活費:年間300万円×25年=7,500万円
- 年金収入:年間200万円×25年=5,000万円
これらの数字から、45歳でアーリーリタイアするためには、単身であれば約8,000万円以上、家族がいる場合は1億円以上の資金が目安となることがわかります。
ただし、セミリタイアとして毎月少額の収入を得る場合は、必要資金を抑えることも可能です。例えば、セミリタイア後に毎月5万円の収入を得る場合は、約6,534万円の貯蓄が必要という試算もあります。
45歳でアーリーリタイアするために今からできること

生活費を把握する
アーリーリタイアに向けた第一歩は、現在の生活費を正確に把握することです。お金の問題を考える上で、現在の家計状況を把握していることが大前提となります。
具体的には「毎月の収支」と「何にいくら使っているか」を把握するために、家計簿をつけることが効果的です。家計簿をつけるのは難しそうに感じるかもしれませんが、自分のやりやすい方法で手間をかけずに管理することがポイントです。ノートに記入する方法やスマホアプリを活用する方法など、自分に合った方法を選びましょう。
家計簿をつけることで収入面・支出面を把握でき、お金の流れがつかめるようになります。貯蓄を目的とした場合、家計簿で収支状況を把握していれば、目標達成までの道のりを計算でき、モチベーションの維持にもつながります。
ライフプランを立てる
次に、具体的なライフプランを立てることが重要です。予算の配分は個々人の生活スタイルとライフステージによって異なりますが、一定の目安としては、日常生活に必要な資金は手取り金額の6割、貯金を2割、将来への投資を2割と設定するのが理想的とされています。
貯蓄は短期の目標と長期の目標の2つを設定するといいでしょう。短期の目標はこれから数年以内に控えるライフイベント費用、長期の目標は子どもの教育資金や老後生活資金などが挙げられます。両方の目標を持つことで、貯蓄のモチベーションを維持しながら、ライフプラン全体を考えた資産設計が可能になります。
資金を準備する
アーリーリタイアに必要な資金を準備するためには、貯蓄だけでなく、投資を活用することが効果的です。リタイア後の年間生活費を見積もり、その金額を25倍した額がFIRE実現に必要な金額となります(4%ルール)。
早くから投資を始めて長期的な視点に立って運用すれば、複利の効果で資産を効率良く増やせるため、FIRE達成に向けた投資は少しでも早く始めるほうが良いでしょう。
投資には株式や投資信託、不動産など様々な種類があり、それぞれ特徴やリスク度合いが異なります。過度なリスクを取らないように分散投資を心掛けることが重要です。
45歳でのアーリーリタイア後に収入を得る方法

投資
アーリーリタイア後も資産を維持・増加させるためには、投資を継続することが重要です。FIREを目指す人におすすめの投資方法のひとつが積立投資です。積立投資とは、金融商品を一定の金額で定期的にコツコツと購入する投資の手段で、株式や投資信託などが対象となります。
複利効果を活かし、時間をかけてコツコツ積み立てればFIREも夢ではありません。投資初心者なら少額からでも積立投資を始めてみたり、投資知識に合わせて投資方法や投資額を検討したりすることで、FIREへの道を歩むことができます。
副業
セミリタイアとして副業から収入を得る方法も有効です。ある50代女性の例では、50歳でセミリタイアし、元の会社に週3回通勤しながら在宅で副業をすることで、副業開始から5年で月に10~15万円ほどの副収入を得られるようになりました。
彼女のアドバイスによれば、「在宅副業で月に5万円以上稼ぎたいなら、『副業』という考えは捨てた方がいい。『もう一つの本業』という気持ちでやらないと、収入にはつながらない」とのことです。最初から高望みせず、できそうな仕事を複数同時に始め、コスパの悪い仕事はどんどん辞めていく「仕事のリストラ」を行うことで、効率的に収入を増やしていくことができます。
アルバイト
アーリーリタイア後も、週に数日程度のアルバイトをすることで、生活の張りを保ちながら追加収入を得ることができます。毎月5万円程度の収入を得ることができれば、必要な貯蓄額を約6,534万円に抑えることも可能です。
45歳でセミリタイアした場合、元の会社で週3回程度のパートタイムで働くなど、自分のペースで無理のない働き方を選ぶことで、リタイア生活の質を向上させることができます。
資産運用でアーリーリタイアを実現しよう

45歳でのアーリーリタイアには約1億円の資金が目安となりますが、セミリタイアとして収入を得る場合は必要資金を抑えることも可能です。実現には現在の生活費を把握し、具体的なライフプランを立て、投資を活用した資金準備が重要です。
リタイア後も投資や副業、アルバイトなどを通じて収入を得ることで、より安定したリタイア生活を送ることができるでしょう。
アーリーリタイアするための資産を貯めるには、ただ働くだけでは実現難易度が高い可能性があります。従って資産運用は必要不可欠な人がほとんどだと思います。資産形成について、何か分からない事や不安なことがあれば、プロであるSPJに是非ご相談ください!