投資ってさ、何を信じればいいのか、迷うこと多いよね？私もそうだったんだ。
キャッシュフローを見るといいと聞いたことあるけど、どういうこと？
「キャッシュフロー＝お金の流れ」ってこと？
例えばさ、友達が毎月いくら稼いで、何にお金を使ってるか知りたい時ってあるじゃん？それと同じで、企業のお財布事情がわかるのがキャッシュフローなんだよ。
企業が何に重きをおいて経営されているのか気になるよね。この記事では、キャッシュフローの見方やポイントを紹介するよ。
- キャッシュフローの基礎知識
- キャッシュフローの種類と意味
- キャッシュフローを見る時のポイント
著者プロフィール
中村 健
SPJ編集長 資産運用の専門家
シンガポールに長年住んでおり、海外のプライベートバンクを活用した富裕層が行う資産運用、資産防衛に精通している。
世界各国の複数のプライベートバンカーと定期的にミーティングをして最先端の情報や資産運用ノウハウを入手することで、十分な資産所得(リタイアメントインカム)を確保して、悠々自適に暮らしている。
様々な国を旅してきおり、訪れた国は45ヵ国を越える。
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キャッシュフローとは何か？
決算書の中に「キャッシュフロー計算書」ってのがあるんだけど、これが企業のお金の出入りを記録した家計簿みたいなものなんです。
このキャッシュフロー計算書は、ある期間内に企業がどのように現金を使い、どのように得たかを示す重要な資料です。キャッシュフロー計算書は、通常、3つのセクションに分かれています。
- 営業活動に関するキャッシュフロー：企業が日々の業務で生じる現金の出入りを示します。営業キャッシュフローってのは、簡単に言うと、お店が商品を売って得たお金から、仕入れや家賃、従業員の給料とか、日々の運営に必要な経費を引いた残りの金額のことです。
- 投資活動に関するキャッシュフロー：企業が長期的な成長や資産の管理に関連して行う現金の出入りを示します。設備投資や他社の買収など、企業が資本を投じる行動が記録されます。
- 財務活動に関するキャッシュフロー：企業が資金を調達したり、株主に利益を支払ったりする際の現金の動きを示します。株式の発行や債券の償還、配当支払いなどが含まれます。
キャッシュフロー計算書は、企業の健全性や財務状態を把握する上で非常に重要です。営業キャッシュフローがプラスであれば、企業が事業活動で利益を生み出していることが示されます。
プライベートバンカーの私は、一方で、投資や財務活動によるキャッシュフローがマイナスである場合、将来の成長や財務安定性に影響を及ぼす可能性があると考えているよ。
つまり、キャッシュフロー計算書は企業の財務状況を理解するための貴重な情報源であり、投資家や経営者にとって重要な意思決定の基盤となります。
キャッシュフローの種類とそれぞれの意味
キャッシュフローの種類とそれぞれの意味から見てみよう！
営業キャッシュフロー
営業キャッシュフローってなに？
営業キャッシュフローって、企業が日常のビジネス活動でどれだけ現金を生み出しているかを示す指標なんだよ。簡単に言うと、売上げから経費を引いた後にどれだけのお金が手元に残るかを表しているの。
たとえば、お店をやっていると考えてみて。毎日商品を売ってお金が入るよね。でも、仕入れや人件費、家賃、光熱費なんかも払わなきゃいけない。
この入ってくるお金と出ていくお金の差が、営業キャッシュフローになるんだ。
営業キャッシュフローがプラスだと、会社は本業でしっかり稼いでいるってことになる。つまり、会社の基本的なビジネスモデルがうまくいっていて、借金しなくても事業を続けられる状態ってわけ。
一方で、これがマイナスだと、会社は本業でのお金のやりくりが厳しいってこと。そうなると、借金したり、資産を売ったりして現金を調達しなきゃいけないから、ちょっと心配だよね。
たとえば、毎月の売上げが100万円で、経費が80万円だとするよね。そうすると、営業キャッシュフローは20万円のプラスになる。でも、売上げが80万円で経費が100万円なら、20万円のマイナスになる。
この差が、会社の経営状態を知るための重要な手がかりになるんだ。営業キャッシュフローを見ることで、会社が本業でどれだけ現金を稼いでいるかがわかるから、投資家や経営者にとってはすごく大事な数字なんだ。
会社の健康状態をチェックするためには、欠かせない指標ってことだね。
投資キャッシュフロー
投資の収支も表すことがあるのね。
投資キャッシュフローって、企業が将来の成長や事業拡大のために使ったお金や、そこから得た現金の流れを示す指標なんだ。これには、工場や機械の購入、新しい事業の立ち上げ、他社の買収なんかが含まれるんだよ。
たとえば、あなたがケーキ屋さんをやっているとしよう。お店をもっと大きくしたいから新しいオーブンを買ったり、新店舗を開くために場所を借りたりするよね。
こういったお金の動きが、投資キャッシュフローに当たるんだ。このオーブンの購入や新店舗の開設にかかったお金が、投資キャッシュフローとして計上されるわけ。
基本的に、投資キャッシュフローがマイナスになるのは良いことなんだよ。なぜかというと、それは会社が将来の成長のために積極的に投資しているから。
ケーキ屋さんの例で言えば、新しいオーブンや店舗にお金を使っているということは、もっとたくさんケーキを焼いて売るための準備をしているってことだからね。
投資キャッシュフローがマイナスなのは、将来のために投資してるってことだから、基本的には良いことなんだ。でも、それがずっと続くと、「あれ？この投資、本当に大丈夫？」ってちょっと心配になるよね。
なぜなら、投資したお金がちゃんと利益を生み出しているかどうかを確認しなきゃいけないから。もし新しいオーブンが全然使われていないとか、新店舗が赤字続きだったら、それは問題だよね。
逆に、投資キャッシュフローがプラスになることもあるんだけど、これは持っている資産を売ったり、投資を回収したりして現金が入ってきた場合なんだ。
例えば、新しいオーブンを売ったり、もう必要なくなった古い店舗を売却したりしたときだね。投資キャッシュフローは、会社がどれだけ将来に向けて投資しているかを見るための重要な指標なんだ。
私の知人も、企業が成長するための計画がうまくいっているかどうかを判断する手がかりにしていたよ。
財務キャッシュフロー
やっぱり資金の流れもチェックしたい！
それなら財務キャッシュフローを確認しよう！
財務キャッシュフローって、企業が資金をどのように調達し、どのように使っているかを示す指標なんだよ。これには、株式の発行や借入金の返済、配当金の支払いなんかが含まれるんだ。
たとえば、あなたがカフェを経営しているとしよう。お店をもっと大きくしたいけど、手元に十分な現金がない場合、新しい資金を調達しなきゃならないよね。
そのために銀行からお金を借りたり、新たに株を発行して投資家からお金を集めたりするわけ。こういったお金の動きが、財務キャッシュフローに当たるんだ。
財務キャッシュフローがプラスってことは、会社がお金を借りたり、株を発行して資金を集めたりしてるってこと。新しいカフェを開くためにお金を借りた、みたいな感じだね。
たとえば、新しいカフェをオープンするために銀行から借入金を得た場合、その金額がプラスとして計上されるよ。
でも、毎年多額の借金をしていると、その返済が大変になってくるから注意が必要だよね。
逆に、財務キャッシュフローがマイナスになる場合は、借金を返済したり、株主に配当金を支払ったりしていることを示しているんだ。
たとえば、前に借りたお金を返済したり、利益が出たので株主に配当金を渡したりすると、その分がマイナスになるわけ。
プライベートバンカーの私は、これも悪いことではなく、特に借金をしっかり返済している企業は財務的に健全だと言えると思っているよ。
重要なのは、財務キャッシュフローがどんな理由でプラスやマイナスになっているかを理解することなんだ。
新しい資金を調達して成長を目指しているのか、あるいは借金を返済して財務を健全に保とうとしているのか、そういう背景を見ていくことが大事なんだよ。
財務キャッシュフローをきちんと把握することで、企業がどうやって資金をやりくりしているのか、そしてその戦略がうまくいっているのかを判断できるんだ。
だから、投資家や経営者にとってはとても重要な指標なんだよ。
キャッシュフローの読み方
読み方って難しいのかな？
キャッシュフローの読み方って、最初はちょっと難しそうに感じるけど、実はそんなに複雑じゃないんだ。ポイントを押さえれば、誰でも簡単に理解できるよ。
キャッシュフロー計算書って、大きく3つの部分に分かれてるの。それぞれ見ていくと、会社の戦略が見えてくるんだ。営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、そして財務キャッシュフローだよ。
まずは、財務キャッシュフロー。これは、会社が資金をどのように調達し、どのように使っているかを示しているんだ。
借入金や株式の発行で資金を集めたり、借金を返済したり、株主に配当金を支払ったりするのがこれに当たるんだ。
プラスなら新しい資金を調達していることを示し、マイナスなら借金を返済したり配当を支払ったりしているってことなんだ。
次に、営業キャッシュフローは、企業の日常のビジネス活動から生じる現金の流れを示しているんだ。売上から経費を引いた後に、どれだけのお金が残るかを見ているんだよ。
これがプラスなら、会社は本業でしっかり稼いでいるってこと。逆にマイナスだと、本業でのやりくりがうまくいってないってことになるんだ。
最後に、投資キャッシュフロー。これは、会社が将来の成長のためにどれだけお金を使っているかを示しているんだ。
たとえば、新しい工場を建てたり、他の会社を買収したりするのがこれに当たるんだ。
基本的に、投資キャッシュフローがマイナスなら、会社が将来に向けて積極的に投資しているってことなんだ。
でも、ずっとマイナス続きだと、その投資がちゃんと成果を上げているかどうか確認する必要があるんだよ。
プライベートバンカーの観点からも、この3つの部分をそれぞれチェックして、会社のお金の流れがどうなっているかを把握するのが大事だと考えているよ。
これを理解すれば、会社の健康状態が見えてくるから、投資や経営判断に役立つんだよ。
企業の戦略判断に役立つポイント
どんなところを見れば企業の戦略を判断できるの？
キャッシュフローの読み方が分かったら、次はそれを使って企業の戦略をどう判断するかを見てみよう。
ポイントは、営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローの3つの部分をしっかりとチェックすることなんだ。
まず、営業キャッシュフロー。これは会社が本業でどれだけ現金を生み出しているかを示しているよ。ここがプラスなら、本業が順調ってこと。
例えば、新製品の売上が好調だったり、コスト管理がうまくいっていたりするんだ。逆にマイナスなら、本業で問題がある可能性が高い。
例えば、売上が減っていたり、経費がかさみすぎていたりするんだよ。だから、営業キャッシュフローを見れば、その会社が日常的に稼げているかどうかが分かるんだ。
次に、投資キャッシュフロー。これは会社が将来の成長に向けてどれだけ投資しているかを見るんだ。ここがマイナスなら、会社が積極的に新しいプロジェクトや設備に投資しているってこと。
例えば、新しい工場を建てたり、他の企業を買収したりしているんだ。でも、ずっとマイナス続きだと、その投資が本当に効果を上げているかどうかをチェックしなきゃならない。
投資がうまくいっていれば、将来的には大きなリターンが期待できるけど、そうでなければ資金の無駄遣いになっちゃうからね。
最後に、財務キャッシュフロー。これは会社がどうやって資金を調達し、どう使っているかを示しているよ。ここがプラスなら、新しい資金を調達していることを示している。
例えば、新しい株式を発行したり、銀行から借入をしたりしているんだ。マイナスなら、借金を返済したり、配当金を支払ったりしていることを示している。
これが適切に管理されていれば、会社の財務状態は健全ってことだよ。
これら3つのキャッシュフローを総合的に見ることで、企業の現状や将来の戦略が見えてくるんだ。
プライベートバンカーの友達も言ってたけど、キャッシュフローを読み解く力があれば、将来有望な企業を見つけられるんだって。
まとめ
キャッシュフローの見方をまとめると、まず営業キャッシュフローで本業の稼ぎ具合をチェックするんだ。プラスなら順調、マイナスなら問題ありってことね。
次に、投資キャッシュフローを見て、会社が将来の成長に向けてどれだけ積極的に投資しているかを確認するんだ。ここがマイナスなら投資中、プラスなら資産を売ったりしているんだよ。
そして、財務キャッシュフローで資金調達や返済の状況を見よう。プラスなら新しい資金調達、マイナスなら返済や配当金の支払いを示しているんだ。
キャッシュフロー、最初は難しそうに見えるかもしれないけど、ポイントを押さえれば大丈夫！これであなたも投資のプロに一歩近づいたね。
