今回は純金積立投資について、そのメリットとリスクを一緒に見ていきましょう。純金積立投資は、多くの投資家に注目されていますが、実際に投資を始める前には、しっかりとした理解が必要です。
金の投資は初心者が挑戦しやすいってほんと?
長期での資産運用を目的としており、投資経験がない人や長期的な運用を目指す人におすすめです。
この記事では、初心者でも簡単に理解できるよう、純金積立投資の基本から始め、そのメリットとリスクを詳しく解説していきます!
- 純金積立投資の基本が学べる
- 金への投資のメリット・デメリットが明確になる
- 金のリスク管理の方法が理解できる
- 純金積立投資を上手に活用する方法がわかる
- 純金積立投資をやめるべきか、新たな視点が得られる
純金積立投資とは
純金積立投資とは、毎月一定額または一定量の金を購入する投資手法です。購入額の総額に比べ、売却時の額が高額なら利益が出る仕組みとなっています。
この方法は数年単位の長期で資産を増やすことを目的としており、投資経験がない人や長期的な運用を目指す人に適しています。ただし、金価格の変動が予想と異なる場合、損失を被るリスクも伴うでしょう。
純金積立投資のメリット
「純金積立投資」には、以下の3つのメリットがあります。
少額から投資できる
純金積立は、毎月1,000円から始められるサービスもあり、初心者でも手軽に挑戦できます。まとまった資金がなくても投資を始めることができ、「とりあえず投資に挑戦したい」という方におすすめです。
ただし、サービスを提供する事業者ごとに最低金額が異なるので、契約前に必ず確認しましょう。
長期の資産運用に向いている
純金積立は「ドルコスト平均法」と呼ばれる手法を用いています。これは、金相場が低いときは多めに購入し、高いときは少量を購入できる方法です。
無理のない金額で積み立てることが可能なため、長期的な資産運用に適しています。金そのものが実物資産であり、価格が急激に下落するリスクが低いことも大きな特徴です。
金の保管が不要
純金積立では、現物購入と異なり、自分で金を保管する必要がありません。銀行の貸金庫や自宅で厳重に保管する必要がないため、金の保管にかかるコストやリスクを抑えることができます。
手軽に金投資を始めたい方にとって、純金積立は非常におすすめの投資手法です。
金地金や金貨でも受け取れる
純金積立で購入した金は一定量になれば、金地金(インゴット)として引出したり、金貨で返還が受けられます。これにより、投資家は自分の資産を具体的な形で保有することが可能です。
また、金地金や金貨として受け取ることで、金そのものの価値を享受できます。運営会社が倒産した場合でも、金地金や金貨として保有していれば、そのリスクを回避することができるでしょう。
「金投資やめとけ!」という言葉をSNSで目にするけど、理由はあるの?
それでは純金積立投資のリスクと注意点について詳しく解説していきましょう。
純金積立投資のリスクと注意点
「純金積立投資」のリスクと注意点について解説します。
価格変動リスクがある
純金積立投資は金価格の変動に直接影響を受けます。
金価格は以下の要因によって変動するので注意が必要です。
- 需要と供給のバランス
- 経済の価値
- 各国の経済動向
- 政策の状況
- 原油などの資源価格
- 地政学的リスク
- 大規模な保有者(政府や年金基金など)の市場参入
このリスクを軽減するためには、金価格の動向を常にチェックし、適切なタイミングで売却することが重要です。
短期間で利益を得られない
純金積立投資において、収益を上げるのは容易ではありません。これは金の市場価格の変動性に依存するからです。ドルコスト平均法を用いることで、金の価格が高騰している際には少量を、価格が低い時にはより多く購入することができる仕組みです。
この方法は、価格の変動によるリスクを減少させる効果がありますが、価格が下降すると損失を被る可能性があります。純金積立は、短期的な利益よりも長期にわたる資産の増加を目的としているため、即時の収益を期待するのはむずかしいでしょう。
手数料がかかる可能性がある
純金積立投資では、いくつかの費用が発生することがあります。これには購入時の手数料、売却時の手数料、年間の会費、保管に関する料金などが含まれます。
例えば、SBI証券の場合、購入時の手数料は購入金額の1.65%(税込)に消費税が加算されますが、売却時の手数料は不要です。さらに、年会費や保管料も必要ありません。しかし、他の業者では異なるコストがかかる場合があるため、純金積立を始める際には、それぞれの業者が設定する費用を事前に確認することが肝心です。
インカムゲインがない
金投資は利子や配当金などのインカムゲインが発生しないため、金を保有していても利益は発生しません。
金投資で得られる利益はキャピタルゲイン(購入時の価格よりも売却時の価格が高ければ、その差額が利益になる)だけです。したがって、定期的な収入を期待する投資家にとっては、この点がデメリットとなるでしょう。
運営会社が倒産する
純金積立で購入した金は運営会社が管理します。そのため、運営会社が倒産した場合、預けていた金が手元に戻ってこない可能性もあるでしょう。このリスクを軽減するためには、信用度が高い運営会社を選択することが重要です。
また、金を預ける方法には「特定保管」と「消費寄託」の2種類があり、それぞれリスクが異なります。特定保管は会社が倒産しても純金は100%保証されますが、手数料が高い傾向にあります。
一方、消費寄託は手数料が安い反面、会社が倒産した場合に資産が目減りする可能性があります。これらのリスクを理解し、自分に合った運営会社と預ける方法を選択することが重要です。
初心者なので、金への投資が不安になってきました…
コツがわかれば、初心者でも安心して投資にチャレンジできます。上手に活用する方法を見てみましょう。
純金積立投資を上手に活用する方法
ここでは、純金積立投資の具体的な活用法と、注意すべきポイントを解説していきます。
安定した資産形成ができる
純金積立投資は、金価格の変動によって利益が出るかどうかが決まります。金価格は様々な要因によって動くため、短期間で大きな利益を期待するのは難しいです。
短期間での利益は期待できませんが、純金積立投資は長期的な資産形成が可能です。長期的な視点で投資を行うことで、価格変動リスクを分散させ、安定した資産形成が期待できるでしょう。
ドルコスト平均法を活用する
ドルコスト平均法は、金価格が高い時は少ない量の金を、金価格が安い時は多くの量の金を購入する方法です。これにより、価格変動リスクを抑えることができます。短期的な価格変動に一喜一憂せず、長期的な視点で資産形成を行いたい方におすすめです。
また、ドルコスト平均法による継続的な購入では、買い時を判断する煩わしさがなく、安定した投資ができます。
純金積立投資の取扱会社を比較検討する
純金積立投資は、取扱会社によって手数料、引き出し条件、サービス内容などが異なります。例えば、ある証券会社では年会費が無料で、積立額は月1,000円から可能ですが、積み立てた純金を現物として引き出すことはできません。一方、他の会社では現物引き出しが可能な場合もあります。
また、手数料や売買スプレッドも会社により異なり、これらは投資のリターンに直接影響を与えます。したがって、自分の投資目標やニーズに最も適した会社を選ぶためには、取扱会社の慎重な比較検討が必要でしょう。
スポット購入を活用する
スポット購入は、その場で購入したい金額や量の金を購入する投資手法です。金相場が一時的に比較的安い価格をつけた時などに用いることができます。また、純金積立(毎月の定額・定量購入)をしながら、スポット購入をすることも可能です。
スポット購入は、余剰資金が手元にあり、まとまった額や量で金を購入できるタイミングにも活用できます。ただし、金価格が思惑に反して動いた場合、損失が発生するリスクも考慮しなければなりません。スポット購入は、基本的には買いたいときに買える取引です。頻繁でなくても、日ごろから金価格の動向をチェックしておくと良いでしょう。
金価格の動向をこまめにチェックします!
短期的な価格変動に一喜一憂せず、長期的な目線での運用がポイントです。
月1万からはじめる!リスク回避には金投資がおすすめ
投資にはリスクがつきもの…金がリスク回避におすすめな理由は?
ETFのような仮想投資と比べて、物理的な金は投資の感覚を鍛えることができます。
株や他の投資のみだと、景気が悪い時にモチベーションが保てる自信がないかも…
リスク回避をしたいなら、金をふくむ「コモディティ投資」を知っておきましょう。
重要なのは、金や石油のようなコモディティの価格動向を理解することです。
初心者は金で将来のトレンドを予測する練習をしてから他の投資にチャレンジするのが良いかも?
物理的に投資について学べるので、私は金から投資をスタートしたよ!
私は他の投資と並行して金に投資し、投資スキルの強化と市場変動への感度を高めています。
まとめ
純金積立投資は、金の価値の安定性と手軽さから、魅力的な投資方法だといえるでしょう。しかし、短期間で大きな利益を期待できないなど、リスクや注意点もあります。
純金積立投資の基本から、そのメリットや注意点、そして上手な活用方法までを解説しました。
少額からチャレンジできるので、投資初心者におすすめですね。
リスクや注意点をしっかり理解すれば、はじめて投資する人でも安心して運用ができそうです。
この記事を通じて、純金積立投資の基本からメリット、リスクまでを理解し、賢く投資するための一歩を踏み出してください。