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57歳で早期退職して気ままな生活を送りたい!実現可能な方法を解説します!

57歳で早期退職して気ままな生活を実現

早期退職してFIREを目指す人が増えています。FIREとは、「Financial Independence, Retire Early」の略で、日本語では「経済的自立と早期退職」という意味です。

FIREなんて稼ぎが多い人の話だよ。

私のお給料では、FIREなんて夢のまた夢だわ。

30代とか40代でFIREをするのは大変かもしれないけど、50代後半でFIREをするのは夢じゃないよ。今回は、たとえば57歳で退職してFIREをするには
どうすればいいのかを解説しよう。

本記事を読めばわかること
  • 50代後半の早期退職が良いとわかる
  • FIREについて詳しくなる
  • FIREをするためには、どうすればいいかがわかる
  • FIREをするためには、いくらの貯金が必要かがわかる。

著者プロフィール

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中村 健

SPJ編集長 資産運用の専門家

シンガポールに長年住んでおり、海外のプライベートバンクを活用した富裕層が行う資産運用、資産防衛に精通している。

世界各国の複数のプライベートバンカーと定期的にミーティングをして最先端の情報や資産運用ノウハウを入手することで、十分な資産所得(リタイアメントインカム)を確保して、悠々自適に暮らしている。

様々な国を旅してきおり、訪れた国は45ヵ国を越える。

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目次

早期退職するための3つのの方法

早期退職するための方法

人生100年時代といわれ、日本の定年は今後65歳、70歳とだんだん伸びる可能性があります。

しかしそんな高齢になるまで会社に縛られたくない、もっと早く退職して自由を手に入れたいと思う人が増えていますね。ここでは早期退職するための3つの方法をご紹介します。

貯金型早期退職

貯金型早期退職

まず1つ目は貯金をして、貯金から毎月の生活費を出す方法です。

早期退職するにはどれくらいの貯金が必要なのかな?

早期退職といってもいつ退職するか、生活費にいくら必要かなど、人によってずいぶん変わってくるよ。

必要な貯蓄額は、以下の要素によって大きく変わってくるので、これらの要素を考慮した上で具体的な金額を算出してみよう。

退職までの収入と支出
  • 退職までの収入: 給与、ボーナス、副業収入など
  • 退職までの支出: 家賃、食費、光熱費、通信費、交際費など
退職後の収入
  • 公的年金: 年金受給額は加入期間や収入によって異なる
  • 雇用保険: 退職金
  • 確定拠出年金: 運用状況によって受給額が異なる
  • その他の収入: 賃貸収入、配当金など
退職後の支出
  • 生活費: 現状の生活水準を維持したいか、節約できるかで異なる
  • 医療費: 年齢とともに増加する傾向
  • 旅行や趣味など
ライフプラン
  • 60歳以降も働く予定があるか
  • 介護が必要になる可能性
  • 二世帯住宅など住環境の変化

たとえば退職後の必要な月の生活費が 20万円必要だとしよう。65歳で年金を受給するまでの5年間、貯金で生活するために必要な貯蓄額は20万円 × 60カ月 = 1,200万円になるね。

生活防衛資金としての100万円を余分に考えると、1,300万円が最低でも必要だね。貯金型の良いところは、資産運用しなくていいところが挙げられるよ。

株価の変動を気にしなくていいのはストレスがないからね。

でも貯金を崩して生活するわけだから、貯金が減っていって不安だよ。

貯金が減るのを気にしてせっかくのFIREも楽しめないかも。

そんな人には次の配当型がいいんじゃないかな。

配当型早期退職

配当型早期退職

次に配当型早期退職ですが、こちらは貯金型に比べると元手が多く必要になります。

たとえば年率4%で運用するとして、生活費の20万円を配当金で賄うにはいくら必要になるか計算してみよう。

年間の生活費が20万円 × 12カ月 = 240万円、必要な元手は240万円 ÷ 0.04 = 6,000万円。計算結果からわかるように同じ生活費20万円でも必要な貯金額は6,000万円必要なんだ。

でもこの配当金型早期退職には注意が必要だよ。メリットは資産が目減りしないことだけど、配当金収入は確約されたものではないからね。必ず4%で運用できるとは限らない点に注意が必要だよ。

副業型早期退職

副業型早期退職

次に副業型早期退職だけど、こちらはサイドファイアーとも言えるかな。完全に仕事を辞めてしまうわけではなく、月にいくらかは稼いで貯金や配当金収入と合わせて生活していくパターンだね。

副業型早期退職には、主に以下のようなメリットが考えられるよ。

経済的な安定と心理的な安定
  • 副業収入があることで、精神的な安定を確保できる
  • 早期退職後の生活水準を維持しやい
  • 早期退職後の不安を軽減できる
  • より充実した生活を送れる
スキルアップ
  • 副業を通して、新しいスキルを身につけたり、経験を積んだりできる
  • 人脈を広げられる
社会とのつながり
  • 副業を通して、社会とのつながりを維持できる
  • 社会貢献できる
  • 生きがいを感じられる

以上のように副業をすることはお金の面でのメリットもあるけど、精神的な安定が大きいと思うね。

FIREをしても毎日が暇で時間を持て余すような気もするしな。

会社に縛られるんじゃなく、自分の好きなことで稼ぐのがいいよね。

貯金や資産運用と組み合わせて、自分の好きなことでお金を稼ぎながら、セミリタイアを考えるのが一番良いような気がするね。

FIREの種類

Fireの種類

57歳で早期退職してFIREをするといってもFIREにはいろんなパターンがあります。ここでは主に3つのスタイルについて解説します。

Fat FIRE

Fat FIRE

まずはFat FIREとLean FIREだけど、この2つは余裕資金の違いはあるけど、基本的に働かず資産を運用しながら生活していく考え方のことです。

Fat FIREとはFatに豊かな、太い、分厚いなどの意味がある通り、余裕資金を手厚く用意してFIREをすることです。

生活に必要な資金だけでなく、旅行に行ったり趣味を楽しんだりする資金も十分に用意します。

プライベートバンカーとして私が接している富裕層の方は、Fat FIREの方が多いんだ。

FatFIREは、生活費の25倍以上の資産を築き、完全に仕事を辞めて経済的自立を目指す早期退職スタイルです。顧客である富裕層のFat FIREの例をいくつか紹介しよう。

起業家Aさん年収:1億円
投資額:10億円
FatFIRE後の生活:世界中を旅したり、投資活動に専念したりする

投資家Bさん年収:5,000万円
投資額:5億円
FatFIRE後の生活:好きなことに時間を使ったり、社会貢献活動に専念したりする

富裕層の方々は、起業や投資などを通じて、高額な収入を得ているし、投資の知識や経験が豊富なので、資産を効率的に運用しているね。

Fat FIRE後は、時間的な自由を最大限に生かして、充実した生活を送っているよ。

Lean FIRE

Lean FIRE

でもFat FIREができる人はそんな富裕層に限られているよね。

それに対してLean FIREとはLeanに無駄をなくす、効率的な、やせ細ったなどの意味があるように、余裕資金は少ないけど、節約して質素に暮らしながら自由を手に入れるスタイルのことだよ。

Lean FIREは、生活費を大幅に削減することで、必要な資産額を低く抑えられるね。私の知り合いのCさんの例を紹介しよう。

ミニマリストCさん年収:300万円
投資額:1,500万円
Lean FIRE後の生活:家賃を抑え、必要最低限のものだけで生活する


Cさんは徹底した節約やミニマルな生活を送ることで、支出を大幅に削減しているそうだ。投資の勉強を行い、少ない資産でも効率的に運用していると聞いたよ。

質素ながらも、自分にとって豊かな生活を送っていて良いな。

必要となる資産額が低いため、比較的早く目標達成できるね。物質的な豊かさよりも、時間的な自由や精神的な豊さを重視する人に向いていると思うよ。

Barista FIRE

Barista FIRE

Barista FIREとはSide FIREと同義語で先述したようにアルバイトや好きな仕事をやりながらFIREをすることを言います。

バリスタは、イタリア語で「バーテンダー」を意味する言葉です。しかし、日本では、エスプレッソマシンを使ってコーヒーをいれる職業として一般的に使われています。

Barista FIREという名前は、アメリカでパートタイムのバリスタとして働きながら生活費をまかない、早期リタイアを実現した人物のブログから広まりました。

投資で得られる不労所得や副業収入を組み合わせて生活するスタイルです。完全な早期退職を目指す FIRE とは異なり、仕事を完全に辞めずに経済的自立を目指す点が特徴です。

会社に縛られずに自由に生きたいけど、あまり早くから、FIREをする勇気はないな。

その点、57歳くらいからなら定年まであと少しだし、ちょっと気ままに生活するのは良いかも。

多くの人が、早期から資産形成を意識して
計画的に投資を行っているよ。

資産運用のプロである私の知り合いにもサイドファイアーをしている人が多いね。

たとえばAさんは3,000万円の貯金でサイドファイアーをしたんだけど、週3日フリーランスとして働き、あとはブログや投資の勉強に充てていると聞いたよ。

Aさんは50代後半でサイドファイアーをしたんだけど、50代は収入が安定しているため、投資に回せる資金がある程度確保できると言っていたよ。

私がプライベートバンカーとして日頃、顧客の方々と接していて感じることは、50代は投資に関する知識や経験が豊富になってきてるし、人脈が広いから情報収集や副業の獲得にも有利だね。

そのため50代後半のFIREは良いと思うね。

貯金と年金受給でFIREを考える

貯金額と年金受給

現在の年金受給は65歳からですが、最大60歳まで繰り上げできます。57歳でFIREをすると考えたとき、年金をいつから受給するかによって用意する資金額が変わってきます。

公的年金受給額の平均

平均的な年金受給額

一般的な年金の受給額がどれくらいかをみておきましょう。

全国民: 月額約10万円(老齢基礎年金約5万6千円、老齢厚生年金約4万4千円)
男性: 月額約15万円(老齢基礎年金約5万8千円、老齢厚生年金約9万2千円)
女性: 月額約8万5千円(老齢基礎年金約5万4千円、老齢厚生年金約3万1千円)

男性の方が女性よりも受給額が高くなっているのは、男性の方が平均収入が高く、厚生年金の加入期間が長い傾向があるためです。

上記はあくまで平均値であり、個々の受給額は加入期間、収入、性別などによって異なります。しかしおおよその金額を知ることで、いくら貯金をすればよいかの参考になりますね。

60歳に繰り上げ受給した場合

60歳に繰り上げ受給

57歳でFIREをし60歳で年金を受けとった場合、貯金額はいくら必要かをシミュレーションしてみましょう。

この場合、57歳から60歳までの3年間は貯金で生活し、60歳からは年金で生活するというパターンです。

年金は男性の平均的15万円として計算します。年金は1カ月ずつ繰り上げることができ0.4%減額されます。なので5年繰り上げると24%減額されますね。計算式は次の通りです。

15万円×(100−24)%=11万4,000円(受給額/月)

生活の質を同じように保つことを考えると11万4,000円×12カ月×3年で410万4千円です。それに生活防衛費金を100万円と考えると約510万円用意すればいいですね。

65歳で満額受給した場合

65歳で満額受給

60歳まで繰り上げすると年金の受給額は11万円ほどになるとわかりました。これではかなり倹約を強いられる生活になりそうです。

では65歳で満額受給したらどうでしょうか?同じように計算してみましょう。

年金は満額の15万円(受給額/月)

15万円×12カ月×8年で1,440万円です。これに生活防衛資金の100万円を足して約1,500万円用意する必要があるとわかります。

1,500万円ならFIREもまんざら夢じゃないかも。

それに夫婦二人だと年金額も20万円以上になるケースが多いし、貯金額も増やせると思うよ。

好きな仕事を短い時間だけしてもいいし、なんだかFIREに希望が出てきたわ。

配当金生活を可能にする方法

配当金生活を可能にする方法

配当金型早期退職を目指すには、年率4%以上での資産運用が必要です。そのためにはどのように資産を運用すればいいかを解説します。

国債に注目する

国債に注目する

国債とは国が発行する債券です。国は、財政赤字を補填するためや、公共事業の資金を調達するために国債を発行します。国が発行する債券であるため、安全性が高いと言われています。

つまり国にお金を貸して、利子をもらうわけだね。

債券は株式とは逆の値動きをするため、リスクを軽減できるんだ。

よくSNSでオルカン1本で投資するとか、S&P500だけに投資しているとか言っているけど、あれって危険なの?

実はそうなんだ。投資は長期・積み立て・分散が基本なんだけど、株式投資だけだと分散になっていないよね。

最近の投資信託では米国株や全世界株が人気ですが、どちらにしてもハイリスクハイリターンの株式に変わりはありません。

米国や全世界の株式の中で幅広く投資しているかもしれませんが、株式だけに投資するのは危険です。

米国国債に注目

米国国債に注目

米国国債に注目が集まっています。2024年3月現在、米国10年国債利回りは4.186%台と高水準で、金利が上昇して債券価格が下がっているからです。

人気のeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の利回りは8%ほどなので、それに比べると低いと思われるかもしれませんが、債権の場合は米国がつぶれない限り4%の利回りは確実にもらえます。

満期になると元本も返ってきます。しかし株式の場合は8%の保証はありません。米国がすぐになくなるとは考えにくいので、その高い信用性が最大の魅力といえるでしょう。

米国の信用度

米国の信用度

米国の信用度について詳しく解説しましょう。2023年12月現在、主要国の信用格付けは以下の通りです。

国名S&P Globalムーディーズフィッチ・レーティングス
アメリカAAAAaaAAA
日本AA-Aa2AA
ドイツAAAAaaAAA
フランスAAAa2AA
イギリスAAAa2AA
中国A+A1A+

アメリカの信用度は、世界で最も高いレベルにあります。主要な格付け会社3社(S&P Global、ムーディーズ、フィッチ・レーティングス)全てが、アメリカ国債に対してトリプルAという最高格付けを与えています。

格付けをみてもアメリカに投資するのはリスクが低いといえますね。

まとめ

まとめ

57歳で早期退職をしてFIREをするにはどのようにしたらいいのかを解説しましたが、50代後半ならFIREをするのも現実的だとわかりますね。

年金受給を繰り上げすれば用意する貯金額はそれほど多くなくても良いですし、仮に65歳まで受給を待った場合でも1,500万円ほどあれば実現が可能だとわかりました。

そして完全にFIREをするのではなく、Side FIREという道もあります。会社にしばられるのではなく、好きな仕事なら毎日が楽しく働けるでしょう。

どの方法でFIREをするのか、自分に合った方法で自由な未来を手に入れてくださいね。

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