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オフショア法人設立とタックスヘイブン 驚きの事実を解説

オフショア法人とタックスヘイブン 驚きの事実を解説

わーい! 株とFXで儲かって、すごいことになっちゃったわ! ほらあ!やったー!

うわあ。すごいね。でもそんなに儲かったら税金もすごいよ。タックスヘイブンにオフショア法人でも作る?

もー、私ががんばって稼いだんだからなんとかしたいわよー。中村さんタックスヘイブンについて教えてー。

よおーし、わかりました。じゃあ今回はオフショア法人とタックスヘイブンについて解説してみようかな!。

やあ、シンガポールでプライベートバンカーをやっている中村です。

先日私のところに知人の紹介で大量の現金を持ってきた人がいてね、「これ税金で持ってかれないようになんとかしてくれ」言ってきた人がいたんだ。

まあ、脱税はだめだよね。だけど何とかしてあげようと思っていろいろ調べてみたんだよ。そこでいろいろなことが分かったんだけど、いい機会だからみんなにも教えてあげるよ。

この記事で分かること

オフショア法人設立の基礎知識

タックスヘイブンとして有名な場所はどこか?

オフショア法人のメリットデメリット

実際にオフショア法人を作る前に考えるべきこと

著者プロフィール

Nakaiメイン画像

中村 健

SPJ編集長 資産運用の専門家

シンガポールに長年住んでおり、海外のプライベートバンクを活用した富裕層が行う資産運用、資産防衛に精通している。

世界各国の複数のプライベートバンカーと定期的にミーティングをして最先端の情報や資産運用ノウハウを入手することで、十分な資産所得(リタイアメントインカム)を確保して、悠々自適に暮らしている。

様々な国を旅してきおり、訪れた国は45ヵ国を越える。

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目次

オフショア法人設立の基本知識

オフショア法人の基礎知識

まず、オフショア法人とは何かってことの説明をするね。これは、税率が低い海外の国に会社を設立することで、ビジネスの税負担を軽減しようっていう戦略だ。

へえ!税率が低い海外の国ってどんな国?

世界各地には、香港やエストニア、マレーシアのラブアン島のように、税金の少ない国が存在するんだよ。こういう地域では法人税率が日本に比べると大幅に低く設定されているんだ。

わあ、税金が低いってそれくらい低いの?

香港では16.5%、エストニアでは条件によっては0%、ラブアン島では3%と、日本の約30%に比べて顕著に低い税率が設定されているよ。

だから、企業は税金の節約という形で直接的な経済的利益を享受できるということになるね。

すごいや!じゃあ、みんなたくさん税金を納めるくらいなら海外に会社を作ったほうがいいよね。

いや、実は話はそんなに単純じゃないんだ。

オフショア法人設立に際しては、その国の税制、法律、ビジネス環境を深く理解しておかなくちゃいけない。僕が顧客の依頼で作ったエストニアのオフショア法人は利益の再投資時に税率が0%となってた。

こりゃいいってんで喜んでたら、これは条件付きでね。株主に配当しようとしたらたっぷり税金がかかったよ。

わあ、たいへん!知らないでやると痛い目に合うのね。

単に税率の低い国に法人を設立すればいいって話じゃないんだよね。

だから僕もこういう依頼はよく受けるんだけど、現地での法規準拠、文化的な違いの理解、言語の壁など、いろいろな課題問題を解決しなきゃならないからたいへんなんだ。

うわあ、簡単に考えたらいけないんだね。

そう。日本の税務当局もしっかり対策をとっているよ。

納め方や税率はそれぞれだけど、税金を納める必要があるのは各国共通だ。国際的にビジネスをするようになってからは「国際税務」という観点も導入しなきゃならない。

結構な儲けを出したもんだから、なんとかして税逃れしようとするのはみんな一緒だよね。だから、国際的な取り組みが強化されているんだよ。

でも、一応ペーパーカンパニーでもいいからオフショア法人を作ればいいんじゃないの?

いや、そういうやりかたはおすすめできないんだ。

さっきも言ったように、税金を逃れる目的での会社設立や銀行口座開設はしっかり監視されている。

実質的なビジネス活動を伴わないペーパーカンパニーの設立では、期待される税務上のメリットを得ることが難しいんだ。

そうかあ、国際的に監視される時代だから、節税も難しいんだね。

そのとおり。だからオフショア法人はそういう短期的な節税目的で作らないほうがいいんだ。

僕の経験から言うと、短期的な節税目的でのオフショア法人設立はたいていうまくいかない。オフショア法人設立の目的はもっと長期的な資金運用を考えて戦略的に行うものだと思うね。

わー!そうなのね。簡単に考えてた。

そうだねえ~。コンプライアンスをきちんとしないとね~

だから僕らは仕事をするうえで、目的地の国の法律や税制に関する詳細な知識がどうしても必要になるよ。

本気でオフショア法人を経営戦略に生かそうという顧客は専門家との相談を通じて、法律を遵守した上での計画的なアプローチをもってくるものだ。

みんな誤解は解けたかな?じゃあここでちょっとまとめよう。

オフショア法人設立は節税という明確なメリットがある。しかしそれを成功させるには慎重な準備と戦略が必要なんだ。

目的とする国のビジネス文化や税制を理解し、長期的なビジョンを持って取り組むことが、オフショア法人設立の成功には不可欠なんだよ。

タックスヘイブンとして注目:香港、エストニア、マレーシア

タックスヘイブンとして注目:香港、エストニア、マレーシア

じゃあ、タックスヘイブンってどこがいいのかしら?

うん、これからそれを解説していこう。

タックスヘイブンとして世界中から注目を集めているのこのような国や地域だよ。この3つについて解説していこう。

タックスヘイブンとして注目されている国や地域

香港

エストニア

マレーシア

ここに紹介した香港、エストニア、マレーシアは、それぞれ独自の税制をもっているんだ。これらの国々と地域は、法人税率が低いことで知られている。実際多くの企業がオフショア法人を設立しているよ。

へえ!では、ひとつずつ解説お願いします。まず香港からいいですか?

オッケー。まず香港からね。

香港の法人税率は16.5%だ。日本の半分強だね。それにみんなよく聞くと思うけど、国際的な金融センターとして有名だよね。

そうよねー。香港って国際的な大都市っていうイメージあるわあ。

なんといってもこの地域では、外国からの収入に対する税金が免除されるケースが多い。グローバルな事業展開を計画する企業にとって魅力的な土地になっているんだよ。

それと、香港はなにかと透明性が高く、ビジネスを行いやすい環境が整っているんだ。

なるほどお。香港はなじみやすいよね。じゃあ次はあまりなじみのないエストニア、お願いします。

オッケー、エストニアの説明、行ってみよう!

エストニアは、なんと法人税が0%。ただなのは注目を集めるところだね。ただし、この0%税率は、利益を配当しないで全部企業内で再投資する場合に限られているんだ。

ああ、がっかり。0%なのはいいと思ったけど、うまみがあるようでないわね。

株主に配当するのなら税金がかかるよ。エストニアはデジタルノミックスに強く、電子政府の先進国としても知られており、ビジネスの設立と運営が非常にスムーズに行えます。

ああ、この制度だと配当を目的にしてると意味がないよね。

じゃあ、最後。マレーシアを説明するよ。

マレーシアのラブアン島は、タックスヘイブンとして有名だ。法人税率はたったの3%さ。僕は知らないけれど知人の話では、特定の条件下では更に税負担を軽減できるんだって。

おおお。これはーねらい目じゃないですか?

だから、多くの国際企業がラブアン島に注目している。アジア太平洋地域にビジネスを広げたい企業は要チェックだね。

ああ、これはほんとにタックスヘイブンですね。

そうだなー。でもさっきも言った通り気を付けることがあるぞ。もう一回解説しておくよ。

これらの国や地域は、税率が低いだけではなくて、デジタルインフラや政治的な安定など、ビジネスをしやすい慣行が整っているんだ。国際的にビジネスをしたい企業は目をつけるよね。

でもね、タックスヘイブンを利用した節税をするのなら、国際的な税法や対策について勉強しておかないと後でえらい目に合うよ。

日本じゃないわけだし、それぞれ国々の環境を生かすんだったら法律や規制、文化をよく理解しないとね。そしてさっきも言ったように戦略的にやろう。

オフショア法人設立のメリットとデメリット

オフショア法人設立のメリットとデメリット

オフショア法人の設立は、国際的なビジネスを手掛けようとする多くの企業にとって魅力的な戦略にはちがいない。だけどそのメリットとデメリットはしっかりと理解するべきだね。

じゃあ、中村さん、そのメリットとデメリットを教えてくださいよ。

分かりました!ではメリットから説明しますね。3つある。まず、その1から。

メリットその1ね。メリットは、やっぱり節税だよね。税率が低い国や地域に法人を設立することで、法人税負担を大幅に削減できるのは間違いない。これが一つ。

メリットその2は何ですか?


メリットその2はプライバシー保護だ。 オフショア法人は、所有者の匿名性を保ちやすい。だから事業主のプライバシーが強化される。まあ、これが当局から目を付けられる点でもあるけどね。

そうなんだ!。メリットその3は何?


メリットその3は、国際的なビジネスが拡大できることだ。 オフショア法人を利用することで、グローバル市場へのアクセスがしやすくなる。国際的なビジネス展開が進むね。

それと運営コストが安くて済む地域もある。僕の知っているITベンチャーはこれを利用しているね。特にスタートアップや中小企業にとって有利なんだよ。

では、次、デメリットも説明しておこう。これも3つ考えられる。

わあ、心配ですよね。


デメリットその1は規制と監視の強化だ。近頃厳しくなっている。オフショア法人に対する国際的な規制と監視が強化されているんだ。

タックスヘイブンを利用した税逃れに対する国際社会の取り組みは厳しさを増してきた。そういった意味では、オフショア法人設立そのものが危ぶまれている。

そうよねえ、なんだか危なそうな感じもあるものねえ。

デメリットその2は何ですか?


デメリットその2は評判リスクだ。 オフショア法人設立は、税逃れの手段だっていうイメージがついてしまった。「パナマ文書」の事件を知っているかな?

多くの企業や個人が税金逃れやマネーロンダリングをしていることが明らかになってしまった。あの事件以来一気にタックスヘイブンに会社を持っている企業の社会的評価が悪いものになってしまったんだ。

うわあ、ほんとよねー。税金払わずに隠してるのは悪いことよね~。

うわ、こわいねえ。デメリットその3は?


デメリットその3は、複雑な税法と管理だ。 オフショア法人をちゃんと運営するんだったら、日本の法律だけでなく、現地の税法にも精通していなくちゃならない。

だから日本で会社を経営するよりはるかに難しくなるよ。事務作業はものすごく複雑になってコストもかかるんだ。

ありゃあ。そんなにたいへんだったらよほどの覚悟が必要ね。

そうなんだよね。このようにメリットとデメリット両方ある。まとめるよ。


オフショア法人設立は、知識と準備があれば大きなメリットがえられる。でもリスクがあるから慎重に事を勧めなくちゃいけない。それには僕でもいいし、他の専門家のアドバイスを求めることが大事だよ。

なによりも、企業の目的と戦略があるんだったら、それに合わせて、オフショア法人のメリットを最大限に活用しながら、リスクを管理することが成功の鍵だね。

実際にオフショア法人設立をする前に考えるべきこと

実際にオフショア法人設立をする前に考えるべきこと

オフショア法人づくりって、なんだか怖そう。

中村さん、準備しておかなくてはならないことって何ですか?

うん、大変そうなことが多いけど、しっかり準備しておけばできないことはないから、本気で取り組むんだったら以下のことを準備しておこう。

オフショア法人を設立するのなら、国際的な規制と監視の強化への対応、企業の評判への影響、複雑な税法への理解と管理が必要になるね。でも、悪いことをしないのだったら何も恐れることはない。

あとオフショア法人であることのリスクは慎重に評価しておこう。これにはぜひとも専門家のアドバイスを聞いてね。また、何回も言うけど、現地の法律や税制、日本の法律も勉強しておくこと。

法律は知らなかったでは通用しないよ。何よりも企業の戦略がオフショア法人を設立することに合致しているかどうかだよね。

成功への鍵は、メリットを最大限に活用し、リスクをうまくそうやって回避することにあると思う。

まとめ

まとめ

まあ、タックスヘイブンとはよく聞くけれど、使い方は優しくないのね。

現地の法律も日本の法律も熟知していないと、おもわぬ落とし穴があるんですね。

そうだね。納税の義務はしっかり果たしたうえでかしこくオフショア法人をつかうべきだね。

オフショア法人の設立は、節税と国際ビジネスの拡大に大いに寄与するのは確かなことだ。でも、国際規制や評判リスク、複雑な管理をしなければならないというマイナス面もある。

注目のタックスヘイブンには香港、エストニア、マレーシアがあるけど、各地の税制の利点を活用しなければ意味がない。現地の法律なんて最初から知ってる人はいないからね。

だから、専門家のアドバイスを得ながら、戦略的かつ慎重に計画を進めないといけないんだよ。

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