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セミリタイア後からの資産運用で税金を払わない方法を解説

タイトル

セミリタイアしても所得税や住民税など、いっぱい引かれてしまうよね。

でも納税は国民の義務になっているので、仕方ない面もあると思うよ。

確かに、払う必要のある税金を払わないのは「脱税」となり犯罪になるね。でも税金がかからないように取り組むことはできるよ。

税金の知識があれば、払わなくても良い税金を回避することが可能です。

この記事では、セミリタイア後に税金を回避しながら資産運用する方法について、プライベートバンカーである私の経験をもとに解説していきます。

税金を制する者は蓄財を制すると言えるでしょう。

ここで紹介する方法を、ぜひ参考にしてみてください。

本記事を読むとわかること
  • 資産運用で税金を払わない方法
  • セミリタイア後の収入確保
  • 効果的な年金受給時期
  • 新NISAの取り崩し計画

初心者向けの資産運用に関しては、以下の記事が参考になります。

著者プロフィール

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中村 健

SPJ編集長 資産運用の専門家

シンガポールに長年住んでおり、海外のプライベートバンクを活用した富裕層が行う資産運用、資産防衛に精通している。

世界各国の複数のプライベートバンカーと定期的にミーティングをして最先端の情報や資産運用ノウハウを入手することで、十分な資産所得(リタイアメントインカム)を確保して、悠々自適に暮らしている。

様々な国を旅してきおり、訪れた国は45ヵ国を越える。

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目次

セミリタイアのステップ

セミリタイアのステップ

セミリタイアするまでに何をしておけば良いのかな。

そうだね。まずは新NISAだよ。

プライベートバンカーである私の経験から言うと、新NISAから取り組むことが重要と言えます。新NISAの利用枠は1800万円です。まずはこの枠をすべて埋めるようにしてください。

そして新NISAの枠を埋めた後は、可能ならiDeCoと特定口座の開設です。特定口座で株を購入し、特定口座の資産が2000万円に達した時点でセミリタイアが可能となります。

私の知人は、特定口座の資産が1000万円でもセミリタイアできました。総資産はおよそ3000万円~4000万円です。
なので実際は、特定口座1000万円でもセミリタイアが可能となります。

iDeCoもやった方が良いのかな。

いえ、iDeCoは余裕がある場合で良いですよ。

セミリタイア後の収入最適化

セミリタイア後の収入最適化

セミリタイア後はどのようにすれば良いのかな。

それは、特定口座の株を売却していく方法だよ。

セミリタイア後は、65歳までの年間給料を55万円以下に抑えて働きましょう。そして特定口座の株を優先して売却し、資産を0にしていきます。

特定口座の資産を0にして良いのかな。

大丈夫。その間に新NISAの資産が成長しているよ。

私の知人はこの方法で早期リタイアを実現し、所得税も住民税も回避して賢く生活しています。

セミリタイア後は、年間給料を55万円に抑えて働く。

年収を最大限引き下げる

年収を最大限引き下げる

給料は年間いくらまでなら、税金がかからないのかな。

年間100万円までなら、住民税が非課税になるよ。

年間100万円まで働いても大丈夫です。特定口座の株を売却して0になった後、65歳までは年間の給料を100万円までに抑えます。そしてそれ以降は新NISAの売却で生活していく方法です。

私の知人は退職金も受け取っていたので、20年後にiDeCoを一括で受領する選択をしています。

65歳は年金がもらえる年齢だよね。

そうだね。でも年金の受け取り時期はできる限り遅らせるのが良い選択と言えるよ。

年金は受給時期を遅らせれば、受取額が多くなる仕組みです。最大で75歳まで遅らせることができます。

私の知人で年金の受け取り時期を75歳まで遅らせている人がいました。65歳から75歳までの間は、特定口座の資産と新NISAを切り崩して生活していましたよ。

この方法を取ることで、非課税を継続することができます。

年金の受給時期はできる限り遅らせる。最大75歳まで遅らせることが可能。

セミリタイア後の特定口座の株の売却益を0円にする

セミリタイア後の特定口座の株の売却益を0円にする

特定口座の株を売ったときの売却益には税金がかかるよね。

鋭い質問だね。普通に考えると税金はかかると思うでしょう。でも回避する方法があるんだよね。

プライベートバンカーとして長年の経験から、次のことが言えます。セミリタイア後の給料を年に55万円以下にすると、給与所得控除の55万円内に収まるので所得を0にすることができます。

所得が0ということは、所得税がかからないってことだよね。

そのとおり。さらに株の売却益を43万円以下にすれば、基礎控除の48万円により、こちらの所得も0の扱いにできるよ。

また国民健康保険料や住民税の基礎控除は43万円となっています。つまり給料を年間55万円に抑え、株の売却益を年間43万円に抑えることで、収入を0の扱いにすることが可能です。

この方法で、所得税と住民税をゼロにすることができます。

セミリタイア後は年間給料を55万円以下に抑える。
株の売却益は年間43万円以下に抑える。

なぜ最優先で特定口座の株から売却するのか

なぜ最優先で特定口座の株から売却するのか

特定口座の株をなぜ優先的に売却するの?

新NISAの非課税を活かすためだよ。

順番としては、新NISAを満額ためてから、特定口座に積み立てる方法を紹介しました。

この方法で積み立てを行うのと、セミリタイア後に同じ元本の1800万円を投資した場合を比べてみると、新NISAの方が先に投資を終えているので、利益が多くなります。

新NISAの方が利益は大きくなるんだね。

そうだね。新NISAはどれだけ利益が出ても非課税だからだよ。

利益が非課税のため、このまま長期で資金を寝かせた方が良いという判断になるでしょう。

でも新NISAが暴落したらどうなるの?

もちろん新NISAが暴落したら、特定口座の方が利益は大きくなる場合もあるよ。でもこれは確率の話だよね。

新NISAを満額貯めてから、特定口座に積み立てていく。

年金と新NISAについて

年金と新NISAについて

年金の受給時期は個人で決められるんだよね。

そうだよ。私がオススメするのは、できる限り受け取り時期を遅らせること。

まずは年金の受給時期と金額について、詳しく説明します。高齢者の視差運運用については、以下の記事が参考になります。

年金を計算して受給時期を遅らせる

年金を計算して受給時期を遅らせる

年金は実際、いくらくらいもらえるのかな。

年金の平均受給金額は、年間で170万円になるよ。

この額は、60歳まで厚生年金を払ってきた人も含みます。つまり国民年金の満額は年78万円なので、厚生年金分はおよそ92万円です。

私の知人に50歳でセミリタイアした人がいるのですが、この場合の年金受給額はおよそ年に145万円となります。
65歳で年金を受け取ると、年金の控除110万円、基礎控除48万円となり、所得を0にすることが可能です。

所得を0にすることができるのか。

つまり年金の控除が110万円、基礎控除が48万円なので、年間158万円までなら所得を非課税にできるよ。

ただし非課税になるのは所得税だけです。住民税は8000円かかってしまいます。

そうなのか。住民税はかかってしまうのか。

もし住民税を非課税にしたい場合は、年間155万円以下にすれば可能だよ。

所得税を非課税にしたい場合、年金の受給額を158万円ギリギリにしてください。そして受給時期をできる限り遅らせます。

受け取り時期を遅らせると、何が良いの?

年金の受給時期を1か月遅らせることで、0.7%受給額が増えるよ。

1年遅らせると、8.4%もの金額が増える仕組みです。年金の平均受取額は145万円でしたが、受給を1年遅らせることで157万円になります。

国民年金しか払っていない人はどうなるのかな。

国民年金しか払っていない人は、満額の受取額は78万円だよ。

でも10年遅らせて受け取ることで、84%の増額が可能となります。つまり満額の78万円の「1.84倍」ということなので、143.5万円の受取額になる計算です。

10年遅らせることで、受給額がずいぶん増えるわね。

国民年金しか払っていない人でも10年受給時期を遅らせることで、厚生年金並みの金額が受け取れることになるね。

年金の受給時期を1年遅らせることで8.4%の金額が増える。
受給額が145万円の場合は157万円になる。

新NISAの取り崩し額を計算する

新NISAの取り崩し額を計算する

新NISAは、どれくらい取り崩していけば良いのかな。

これは年金の受け取り時期にもよるね。

私の知人は50歳の時にセミリタイアして、年金を66歳で受け取る計画を立てていました。
その場合、年金を受け取るまでに16年間あります。この16年間に資産を取り崩して生活していく方法です。

知人は特定口座の資産が2000万円ありました。月に13万円、年間で200万円を切り崩して売却していくと仮定すると、13年と9カ月で資産が0になります。

年金の受給までが16年間のため、残りおよそ3年間分を新NISAの売却で生活していく方法です。

それって売却に税金はかかってこないの?

金融リテラシーが高い質問だね。
特定口座の資産がなくなれば新NISAの売却は非課税になるよ。

その場合、年間で100万円まで稼ぐことができます。100万円までなら所得税や住民税はかかりません。

新NISAの取り崩しが年金まで持つのか計算する

新NISAの取り崩しが年金まで持つのか計算する

新NISAを取り崩して無くなってしまわないか心配だわ。

新NISAの取り崩しが、年金受給まで持つのかを一緒に計算してみよう。

新NISAの資産が3200万円で取り崩しが年間168万円の場合、どれくらい持つのかを計算します。毎月の取り崩し金額は14万円、想定利回りは年間5%の設定です。

計算の結果、取り崩しを続けられる期間は「54年10カ月」でした。

全然余裕だね。

そうだね。特定口座の資産が1000万円あれば、十分セミリタイアができると言えるね。

またセミリタイア後、一切働かないことを選択した場合はどうでしょう。月々の生活費を20万円とすると、取り崩しを継続できる期間は「21年8カ月」となりました。

50歳でセミリタイアした場合は、71歳まで資産が持つことになります。ただし66歳からは年金の157万円が入ってくるので、実際のところ資産はもう少し先まで持つと言えるでしょう。

まとめ

まとめ

今回の記事では、セミリタイア後に税金を回避しながら生活していく方法について紹介しました。その方法として、まずは新NISAの利用です。新NISAの利用枠1800万円をすべて埋めるところから開始します。

その後、余裕があればiDeCoや特定口座で株の購入で資産を増やしていく方法です。特定口座が1000万円になればセミリタイアも見えてきます。

特定口座の資産が1000万円になったら、セミリタイアが可能。

セミリタイア後は、特定口座の株を売却して生活していきます。また働く場合は年間給料を55万円以下にし、特定口座の売却益は43万円以下にしましょう。これは所得税を非課税にするためです。

次に特定口座の資産を0にしてから、新NISAの取り崩しを行うようにします。特定口座の資産がなくなれば、新NISAの売却は非課税とるためです。

そして年金の受け取り時期は可能な限り遅らせるようにしましょう。1年遅らせると8.4%も金額が増える仕組みとなっています。

例えば受給額が145万円だった場合、1年遅らせることで157万円に増える仕組みです。年金の受け取り時期を決めた後、新NISAの取り崩し額を決め、資産が持つかどうかを検討することが大切です。

本記事で説明した税金の知識を活用して、賢く計画を立てて下さい。

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