実は、4人家族の生活費の平均は約29万円とされているものの、子どもの年齢によって支出項目や金額には大きな差が出るのが実情です。
この記事では、妊娠中から子どもが大学生になるまで、子どもの年代別に必要となる生活費の内訳を詳しく解説するとともに、家計簿を使って収支を見える化し、無理なく資産形成を進めるコツについてもご紹介します。
この記事を読んで、漠然とした将来の金銭面の不安を軽くしましょう!
4人家族の生活費の平均は約29万円

4人家族での毎月の生活費、気になりますよね。 総務省の家計調査によると、4人家族の生活費の全国平均は約29万円となっています。
ただし、これはあくまで目安に過ぎません。家族のライフスタイルや住んでいる地域、子どもの年齢によって支出には大きな差が出てきます。
子どもが小さいうちは保育料がかかりますし、小学生になると学用品や給食費が増えてきます。中高生になると部活動や塾、スマートフォン代なども加わり、支出は一気に膨らみます。
また、地域差も見逃せません。都市部は家賃が高く、物価も全体的に高めです。地方に行くとその分生活費が抑えられるケースもあります。 家計の現状を把握することが、無理のない節約や資産形成の第一歩です。
【子どもの年代別】4人家族の生活費

子どもの年齢によって出費は大きく変わりますよね。年代ごとの支出傾向を知れば、将来の家計もイメージしやすくなります。
妊娠中の世帯
まず大きな出費となるのが、妊婦健診や出産準備にかかる費用です。妊婦健診は公費補助があるものの、自己負担も発生します。また、出産費用は約50万円ですが、出産育児一時金などを利用することで一部をカバーできます。
そのほかにも、ベビーカー、ベビー服など、新生活に向けたグッズ購入もまとまった支出となります。場合によっては、里帰り出産に伴う交通費や生活費の変動もあるかもしれません。
未就学児がいる世帯
保育園や幼稚園の保育料は自治体によって大きく異なりますが、近年では「幼児教育・保育の無償化」によって、3歳〜5歳の子どもについては原則無償となりました。ただし、延長保育や給食費、行事費などで実際には月1万円〜3万円の支出がある家庭も多いです。
さらに、成長に合わせた洋服や靴、オムツやおやつ代、絵本や知育玩具といった雑貨・娯楽費もかかってきます。
小学生がいる世帯
公立小学校であっても、学用品費、給食費、PTA関連費、遠足や習い事など、毎月数千円〜数万円の支出が発生します。また、習い事を始める家庭も多く、月謝は家計を圧迫しやすいポイントです。
小学校入学に際してランドセルや学習机などの購入もあり、年度ごとに特別な出費が発生します。食費や光熱費も徐々に増加し始めるため、支出バランスを見ながら家計管理を工夫していきたい時期です。
中学生がいる世帯
公立中学校でも月2万円〜4万円ほどの教育関連費が必要と言われています。部活での遠征費や道具代、定期券や通学用自転車の費用も見逃せません。
さらに、定期テストや高校受験を見据えて塾に通わせる家庭も増え、月数万円単位の出費があるケースも珍しくありません。
高校生がいる世帯
授業料は公立であっても毎月の支払いがあり、私立ならさらに高額です。ただし、現在は「高等学校等就学支援金制度」により、所得制限なしで授業料が無償化または軽減されています。
教材費、通学費、制服代、修学旅行費、スマートフォンなど支出が生じます。アルバイトをする子どももいますが、家計負担が軽くなるわけではなく、「子ども自身が管理する費用」として別枠で考える必要があります。また進学を見据えた予備校や塾、通信教育の費用が高額になるのもこの時期です。
「高等学校等就学支援金制度」は、高校授業料無償化としてニュースなどでも話題となっていますね。
この制度は2025年4月に大きく変化しました。それまで受給には世帯年収などの制限がありましたが、新制度では所得制限が撤廃され、全生徒対象で公立・私立を問わず一律年間11万8,800円支給されます。これは公立高校の年間授業料分に当たります。
また、2026年4月からは私立高校に通う生徒に対しても、授業料完全無償化を実施予定です。
大学生がいる世帯
特に自宅外通学をしている場合、仕送り費や家賃、光熱費などが毎月5万円〜10万円以上かかることも珍しくありません。学費も私立文系で年間100万円前後、理系や医療系学部ではそれ以上になることもあります。
家計の中で教科書代や教材費、パソコン・ソフトなどの備品購入、定期代や通学費、食費・交際費が大半を占めるようになります。この時期の家計運営では、奨学金の利用や教育ローンを検討する家庭も増えます。

一般的には、子供が大学生になった時が、最もお金のかかる時期といえるでしょう。子どもの進学希望を叶えるためにも、2人分の学費を計画的に準備しておくことが大切です。
家計簿で収支を見える化し資産形成を目指そう


家計を安定させたいと思っても、具体的にどう始めればいいのか迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。
特に、子育て中の4人家族の場合、毎月の支出は目まぐるしく変化します。だからこそ、家計簿を活用して「お金の流れ」を見える化することが、家計管理の第一歩になります。
もし「どこから手をつけたらいいか分からない…」と感じたら、まずは1週間分の支出だけでも記録してみてください。それだけでも驚くほどの効果があります。
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