「自営業だと老後資金をどうやって確保すればいいの?」
年金が会社員よりも少なくなる自営業者にとって、老後資金の準備は大きな課題です。
事業の収益が不安定な中で、十分な蓄えを作れるのか、不安に感じる方も多いでしょう。
しかし、適切な対策を今から講じることで、自営業でも安心できる老後資金を確保することは可能です。
本記事では、老後資金を準備するための具体的な方法として、個人型確定拠出年金(iDeCo)や小規模企業共済の活用、資産運用の選択肢、節税対策について解説します。
今からできる老後資金対策を知り、将来に向けた安心を手に入れましょう!
自営業の老後に発生するデメリット

自営業者が直面する老後の課題は、主に以下の点にあります。
公的年金が少ない
自営業者は「国民年金」のみの加入となるため、会社員が受け取る「厚生年金」と比べて年金額が低くなります。
2024年現在、国民年金の満額支給額は月額約6.8万円ですが、これはあくまで満額受給できる場合の話です。支払い期間が短いと、さらに受給額は減ります。
対して、会社員は「厚生年金」に加入することで、月額10万円以上の年金を受け取れることが一般的です。この差が、自営業者の老後資金不足を引き起こします。
退職金がない
会社員であれば、企業によっては退職金が支給されることがありますが、自営業者には退職金制度がありません。
事業をたたんだ後の収入源を自分で確保しなければならないため、早めの準備が必要です。特に、自営業者の中には長年働き続けることを前提としている人も多いため、引退のタイミングが遅れるケースもあります。

健康面や市場環境の変化によって思うように働けなくなるリスクも考慮し、計画的に老後資金を準備することが大切です。
収入が安定しない
自営業は収入の波が大きく、将来的にどの程度の貯蓄ができるかが不透明です。特に年齢を重ねると、体力や市場の変化により収入が減少する可能性が高くなります。
また、業界の変化や顧客のニーズの変動により、事業の継続が困難になる場合もあります。事業が順調な時期にしっかりと貯蓄し、資産運用を行うことで、安定した老後生活を確保できるようにしましょう。
体が資本なので働けなくなると収入がゼロに
自営業者は、病気やケガで働けなくなると収入が一気に途絶えるリスクがあります。年齢を重ねると、体力的にも厳しくなり、収入が減少するケースが多いです。
老後資金のために自営業者が利用できる制度


老後資金を確保するためには、公的制度を上手に活用することが大切です。以下のような制度を活用すれば、会社員に近い形で老後資金を準備できます。
小規模企業共済(退職金代わりに活用)
小規模企業共済は、自営業者向けの「退職金制度」ともいえる制度です。毎月1,000円〜7万円を積み立てることで、廃業時に一括または分割で受け取れます。
掛金は全額所得控除の対象になるため、節税効果も高いです。
国民年金基金(厚生年金の代わりとして活用)
国民年金基金は、自営業者が厚生年金の代わりに活用できる制度です。加入すると、国民年金に上乗せして年金を受け取れるようになります。
終身年金タイプのため、長生きすればするほどお得です。
iDeCo(個人型確定拠出年金)(老後資産形成のために活用)
iDeCoは、自分で積み立てる年金制度です。掛金は全額所得控除の対象となり、運用益も非課税です。60歳以降に受け取ることができ、税制メリットが大きい制度です。
付加年金(月額400円で年金を増やす)
付加年金は、月額400円の追加納付で、受給時に「200円 × 納付月数」の年金が増える制度です。たとえば、40年間(480カ月)加入すると、年間9万6,000円の上乗せが可能になります。
自営業者の老後資金対策には資産運用がおすすめ


公的制度だけでは老後資金が不足する可能性があるため、資産運用を取り入れるのが有効です。
1. 積立NISA・NISAを活用する
積立NISAやNISAを利用すれば、運用益が非課税になるため、老後資金の積み立てに適しています。長期運用することで、複利効果を最大限活かすことができます。
2. 不動産投資で家賃収入を得る
老後も安定収入を得るために、不動産投資を活用するのも一つの方法です。ただし、初期費用や管理の手間がかかるため、慎重に判断しましょう。
資産運用以外の老後資金対策としては老後の収入源となるようなスキルを身に付けておくことが挙げられます。
自営業の方は、ブログなどを活用して自動収入を得る仕組みを作るのも効果的です。「自営業老後ブログ」と検索すれば、多くの成功例が見つかります。ブログに限らず副業を早めに始めておくことで、老後の収入源を確保できるでしょう。
老後資金の心配は専門家が解消します


自営業者が老後資金を確保するためには、早めの対策が重要です。公的制度の活用や資産運用を組み合わせて、計画的に準備を進めましょう。
しかし、「自営業・年金がもらえない年収」や「自営業・老後資金夫婦でいくら必要?」といった疑問を持つ方も多く、具体的な計画を立てるのが難しいと感じることもあるでしょう。
そこで、老後資金の不安を解消するために、専門家に相談することをおすすめします。SPJでは、LINEで登録するだけで、無料相談が可能です。
老後資金の計画や資産運用について、あなたに最適な方法をアドバイスいたします。