「セミリタイアを考えているけれど実際どれくらい生活費がかかるの?急な出費が多かったら不安だな…」
そう思う方もいるかもしれません。
セミリタイア後の生活費は日々の支出だけでなく「想定外の出費」によって大きく左右されます。あらかじめ備え方を知っておくことで心配を減らしながら無理なく暮らしていくことができます。
この記事ではセミリタイア後に発生しやすい予想外の出費の種類やその対策方法、そして生活コストを抑えて豊かに暮らすための工夫や資産準備の考え方について具体的にご紹介します。
セミリタイア後の「想定外の出費」とは?

セミリタイア後も、想定外の出費って気になりますよね。
でも、よくある出費を知っていれば安心して備えることができます。
- 税金・社会保険料について
- 医療費・介護費について
- 冠婚葬祭費について
- 住まいに関わる費用(修繕・家電の買い替えなど)について
- 車に関わる費用(修理・買い替えなど)について
1つずつ見ていきましょう。
税金・社会保険料
セミリタイアしたからといって、すぐに税金や保険料の負担がゼロになるわけではありません。
特に注意したいのが「住民税」と「国民健康保険料」です。これらは前年度の所得をもとに計算されるため、仕事を辞めた年の翌年にもまとまった金額が請求されることがあります。
わたしの友人でも、最初は「仕事を辞めたら支払いは少なくなるはず」と思っていたのに思いのほか請求が多くて驚いた、という人が多くいました。
また、60歳未満でセミリタイアする場合は年金保険料も自分で納め続けなければなりません。特に国民年金の第1号被保険者になると月額約1万8,000円ほどの負担が発生する点も見落とせません。
医療費・介護費
若いうちはあまりピンとこないかもしれませんが年をとるにつれて医療費や介護費は確実に増えていきます。
セミリタイアをすると会社の健康保険から国民健康保険に切り替わる場合が多く、医療費の自己負担割合も変わることがあります。また、家族の介護が突然必要になるケースも少なくありません。訪問介護サービスや施設の利用など思いがけない形でお金がかかることもあります。
セミリタイアを考えるときは「自分の医療費」だけでなく「家族の健康や介護リスク」にも目を向けておくことも重要です。
冠婚葬祭費
意外と見落としがちなのが冠婚葬祭にかかる費用です。セミリタイアの出費を考えるうえでこの点がノーマークな人は多いです。でも実際には親族や友人の結婚式や葬儀など節目のイベントは突然やってきます。
出費の内容としてはご祝儀や香典、交通費、礼服や喪服にかかる費用などさまざまです。タイミングが重なると1回数万円から10万円以上の出費が続くこともあります。こうした出費は家計に与える影響が大きいため「いつかあるかも」と思って少しずつ備えておくと安心です。
住まいに関わる費用(修繕・家電の買い替えなど)
住まいは毎日過ごす場所であり、長く住めば住むほど手入れが必要になります。
- 戸建ての場合は屋根や外壁の塗装、水まわりの修繕など10〜20年単位で出費。
- マンションの場合、管理費や修繕積立金の値上がりのリスクあり。
- 冷蔵庫や洗濯機、エアコンなど大型家電の買い替えも10万円単位の出費。
「毎月の生活費だけ見ておけばOK」と思いがちですがこういったイレギュラーな出費も頭に入れておくことでより現実的なセミリタイア生活がイメージできます。
車に関わる費用(修理・買い替えなど)
地方暮らしや車が必要なライフスタイルを続けるなら車にかかるお金も無視できません。
車検費用、タイヤ交換、バッテリー交換など定期的に必要な維持費もあれば突然の故障や事故で予期せぬ修理費が発生することもあります。
さらに10年以上乗っている車なら買い替えのタイミングが近づいているかもしれません。最近は車両価格も上がっているので、100万円以上の大きな支出になることもあります。
セミリタイアを機に「車を持たない暮らし」に切り替える選択肢もありますが、車を持たなくても良い生活圏に住むことであったり移動手段の見直しが必要です。
セミリタイア後に生活費を抑えて豊かに暮らす工夫

収入が減っても楽しく暮らしたい…そう思いますよね。
ちょっとした工夫で、無理なく出費を減らすことができます。
- 家計を見直す
- 低コストの趣味を見つける
1つずつ見ていきましょう。
家計を見直す
セミリタイア後はこれまでのように毎月の安定収入がなくなる分、支出の見直しがとても大切になります。
まずおすすめしたいのが固定費の削減です。具体的にはスマホ料金やサブスク、保険料、電気・ガスの契約プランなどです。毎月自動で出ていくお金を見直すことで生活の質を落とさずに支出を抑えることができます。
格安スマホに変えるだけで月に5,000円以上の節約になることもありますりまし。年間で考えると6万円以上の節約です。それだけで旅行1回分の費用になりますよね。
また、まとめ買いをすることで食費や日用品などの変動費をストレスなく減らすことができますし、ふるさと納税を活用するとさらにお得です。
「節約」と聞くと我慢するイメージがあるかもしれませんがコツさえつかめば快適さはそのままで支出だけ減らすことができるんです。
低コストの趣味を見つける
セミリタイア後の暮らしは時間がたっぷりあります。その時間をどう過ごすかによって出費金額が大きく変わります。
特に意識したいのが「お金をかけなくても楽しめる趣味」を見つけることです。
たとえば家庭菜園、読書、ウォーキング、手芸、YouTube鑑賞、地域のボランティア活動などです。どれも初期費用が少なく長く続けやすいのが魅力です。

わたしの友人は、毎週図書館で三冊の本を読むのを習慣にしていて、楽しみながら教養も深めているそうです。しかも、図書館なので全部無料なんです。
SNSを見ていると何かと「おしゃれでSNS映えするような趣味」が目に入りますが大切なのは「自分が心地よく続けられるかどうか」です。お金をかけなくても心が満たされる時間はちゃんと作れます。
また、夫婦で共通の趣味があると生活にもメリハリが出て人とのつながりも感じられますよ。
資産運用でセミリタイアの準備をしよう


セミリタイアしたいけれどお金の不安はどうしても残りますよね。
資産運用の考え方を知れば無理なく備えることができます。
- セミリタイアに必要な資金の目安
- 投資や運用でリスクを抑えながらお金を増やす方法
- 継続的に安心できる仕組みの作り方
それでは詳しく見ていきましょう。
セミリタイアに必要な資金の目安を考える
まず考えたいのが、「セミリタイアにいくら必要か?」ということです。
これは人によって異なりますが、ざっくりとした目安を持っておくと貯金がいくら必要なのかがはっきりします。
たとえば月15万円で生活する場合、年間で180万円。65歳までの20年間を想定すると単純計算で3,600万円が必要になります(もちろん年金や少しの収入があれば、もっと少なくても大丈夫です)。
このように「自分たちにとっての必要額」を先に知ることで「貯金をあといくら増やせば安心か」が見えてきます。
投資や運用でお金を育てる考え方
「ただ貯金をするだけだと不安」「金利も低いし…」という方には、資産運用を考えてみるのもおすすめです。ここでいう運用とは株や投資信託などを活用してお金を増やす仕組みを取り入れることです。ただし、リスクの高い投資をする必要はありません。
新NISAやiDeCoなど国が後押ししている制度を活用すれば税金の負担を減らしながら長期的にお金を育てることができます。
特に「新NISA」は月1万円ほどから始められるため、まだ資産運用に慣れていない方にもぴったりです。長い目で見てコツコツ育てていくスタイルはセミリタイアを考える人にとって相性が良いといえます。
「お金に働いてもらう」仕組みを作る
セミリタイア後の生活では「自分が働かない間、お金がどう動くか」がとても重要です。
たとえば、不動産収入や配当金、少額の副業など、ちょっとした収入があるだけでも安心感がまったく違います。完全に働かないのではなく、好きな仕事を少し続けるだけで生活のリズムも保ちやすくなるでしょう。
「お金を使う」だけでなく「お金が入ってくる仕組み作り」も意識するとセミリタイア後の暮らしがぐんと現実的になります。
まとめ


セミリタイア後の生活には思ったよりも多くの出費があることがわかりましたよね。あらかじめ「何にどれくらいかかるのか」を知っておけば必要以上に不安になる必要はありません。
そして節約の工夫や資産運用を取り入れることで「お金をかけずに楽しむ暮らし」も「無理なく備える暮らし」も両立できます。
大切なのは「今から準備すること」です。早めに動き出せばそれだけ選択肢も広がります。SPJでは、セミリタイアに関する「最新のお金事情」や「具体的な準備のステップ」などを配信しています。
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