投資で成功するコツって何だと思いますか？実は「分散投資」という考え方が、安全で着実な資産作りの秘訣なんです！
聞いたことはあるけれど詳しくは知らない、という方も多いはず。そこで今回は、投資ビギナーでも今日から実践できる分散投資の3つのやり方を、丁寧に説明していきます。賢くリスクをコントロールして、安心の資産運用を始めましょう！
ぜひ最後まで読んでみて下さいね。
著者プロフィール
中村 健
SPJ編集長 資産運用の専門家
シンガポールに長年住んでおり、海外のプライベートバンクを活用した富裕層が行う資産運用、資産防衛に精通している。
世界各国の複数のプライベートバンカーと定期的にミーティングをして最先端の情報や資産運用ノウハウを入手することで、十分な資産所得(リタイアメントインカム)を確保して、悠々自適に暮らしている。
様々な国を旅してきおり、訪れた国は45ヵ国を越える。
そもそも分散投資とは？
分散投資というのは、投資先やエリア、購入するタイミングなどを一箇所に集中させず、いくつかに分けて投資するテクニックのことです。投資業界でよく言われる「すべての卵を同じバスケットに入れてはいけない」という教えが、まさに分散投資の核心を表現しています。
想像してみてください。もし手持ちの卵をすべて一つのバスケットに入れて、そのバスケットを落としてしまったら？全部の卵が台無しになってしまいますね。でも、いくつかのバスケットに分けておけば、一つを落としても他の卵は守られます。投資でも同じことが言えて、一つの会社や商品にすべてのお金をつぎ込んでいると、その価値が急落したときに大変なことになってしまうんです。
分散投資の一番の良さは、値動きによる損失リスクを小さくできることです。違った動きをする複数の投資先を混ぜ合わせることで、一つがダメになっても他がフォローしてくれる可能性があるんです。投資を始めたばかりの方にとって、この「大負けしにくい」という特徴はとても心強いものです。
「資産の分散」でリスクを抑える方法
この章では具体的に分散によるリスク低減のメソッドを解説します！まずは資産クラスの分散を説明します。
異なる種類の資産に投資する
資産の分散っていうのは、株だけじゃなくて債券やREIT(不動産投資信託)、金といった、全く違う性格を持つ投資商品を組み合わせることです。これらはそれぞれ違う理由で値段が上がったり下がったりするので、うまく組み合わせることでリスクを散らせるんです。
たとえば、金利が上がったとしましょう。普通、債券の値段は下がりますが、銀行関連の株は逆に上がることがよくあります。こんな風に、経済の変化に対して正反対の反応を見せる資産を組み合わせることで、全体としてのバランスを保てるようになります。
実際にやってみるなら、今まで貯金だけだった人は投資信託から挑戦してみたり、すでに株をやっている人は債券にも手を出してみたりするのがおすすめです。最近は、いろんな資産に自動で分散してくれるバランスファンドという便利な商品もあります。
複数の企業や業種に分けて投資する
同じ株式投資でも、一つの会社だけじゃなくて、いくつかの会社に投資することで、その会社特有の問題による損失を避けられます。さらに効果的なのは、全然違う業界の会社を選ぶことです。
景気に左右されやすい業界と、景気の影響をあまり受けない業界を混ぜるのがコツです。例えば、景気が良くなると儲かりやすい自動車メーカーや鉄鋼会社と、景気に関係なく安定している食品メーカーや薬の会社を組み合わせることで、経済情勢の変化に対する備えができます。
個別の株を選ぶのが難しければ、日経平均やTOPIXといった指数に連動する投資信託やETFを使うのも手です。これらは自動的にたくさんの会社に分散投資してくれる効果があります。
「地域の分散」でリスクを抑える方法
次に投資対象とする国や地域の分散について説明します。
国や地域を分散して投資する
国や地域の分散は、特定の場所だけに集中するリスクを避けるために大切です。日本だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、発展途上国など世界中に投資先を広げることで、より安定した分散投資ができます。
それぞれの国や地域では、経済の成長ペースや政治の安定度、金利の水準などが違います。だから、一つの地域が不調でも、他の地域が好調なら全体のパフォーマンスを維持できるんです。実際、日本のバブル崩壊後に日本の株式市場が20年以上も低迷していた間、アメリカや新興国の市場は成長し続けていました。
地域分散をやってみるには、海外の株や国際株式の投資信託に投資する方法があります。今では全世界の株に投資できる投資信託もたくさんあって、手軽に地域分散ができるようになっています。
複数の通貨で資産を持つ
地域分散をするときに忘れちゃいけないのが通貨の分散です。海外に投資するということは、その国のお金で資産を持つことになるので、為替の変動の影響を受けるんです。
円だけでなく、米ドルやユーロ、英ポンドなど複数の通貨で資産を持つことで、特定の通貨の急激な変動による損失を和らげることができます。ただし、為替の変動は利益にも損失にもなるので、バランスよく配分することが重要です。
通貨分散の方法としては、外貨建てのMMFや外国債券、海外株式の投資信託などがあります。また、為替の影響を受けにくい為替ヘッジ付きの投資信託を選ぶという方法もあります。
「時間の分散」でリスクを抑える方法
最後に、投資タイミングの分散について説明します。
複数回に分けて投資する
時間の分散とは、一気に大金を投資するのではなく、何回かに分けて少しずつ投資していく方法です。この手法で最も有名なのが「ドルコスト平均法」です。
ドルコスト平均法では、決まった間隔で決まった金額を投資し続けます。値段が高いときは少ししか買えませんが、値段が安いときはたくさん買えるので、結果として平均の購入価格を平準化する効果があります。
例えば、毎月2万円ずつ投資信託を買う場合、基準価額が1万円のときは2口、5千円のときは4口買えることになります。このように値段の変動に合わせて購入数量が自動調整されるため、高値で買ってしまうリスクを減らせます。
投資タイミングを分散させる
投資のベストタイミングを見極めるのは、プロの投資家でも至難の業です。だからこそ、投資タイミングの分散が重要になってきます。
積立投資は時間分散の代表例で、毎月決まった日に自動的に投資することで、タイミングを考える必要がなくなります。また、相場の上下に関係なく継続的に投資することで、長期的に安定した成果を目指せます。
特に長期投資では、ドルコスト平均法の効果がより発揮されやすくなります。短期的な値動きに振り回されることなく、じっくりと資産を育てていく気持ちが大切です。
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分散投資は投資の基本中の基本で、リスクを抑えながら確実に資産を増やしていくための必須テクニックです。今回お話しした3つの分散方法を上手に組み合わせることで、より安定した投資結果が期待できるはずです。投資初心者の方も、まずは少額から始めて、分散投資の効果を肌で感じてみてくださいね！
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