こんにちは!当記事をご覧いただきありがとうございます。
最近は、物価の上昇も激しく、ついつい気を緩めると家計が支出超過になっている。なんてことが少なくない世の中になってきました。
しかし、崩壊する社会保障に備えて、ある程度の老後資金も貯めていく必要があります。そんな不安が付きまとう家計の支出管理に役立つのが家計簿です。
家計簿アプリは月額料金がかかるし、自分好みにカスタマイズできない点が使いにくいと感じているなら、エクセルを用いた家計簿の作成をおすすめします。この記事では、エクセル家計簿のメリットやエクセル家計簿の作り方を解説していきます!
- エクセル家計簿のメリット
- エクセル家計簿の作り方
エクセル家計簿のメリット

エクセルとは、マイクロソフトが開発した表計算ソフトです。企業ではデータの管理や加工をする際によく使います。しかし、このソフトのメリットを活用することで、自身の家計に即したオリジナルの家計簿を作ることが出来ます。
この章では、エクセルで家計簿を作成するメリットを紹介します!
自動で計算できる
エクセルは表計算ソフトです。表計算とは、表に入力されている数値を参照して、別のセルに数値を出力する行為です。例えば月ごとの食費を入力するセルに数値をいれるだけで、食費の3か月平均やその月の合計支出額など、さまざまな計算結果に影響を与えることが出来ます。
エクセル最大のメリットはデータ加工の容易さであり、それをフル活用することでクオリティの高い家計簿になります!
自分好みにアレンジできる
エクセルを起動すると、真っ新なシートが表示されます。ここに1から家計簿を作成していくことになります。これはすなわち、自身が作りたい家計簿を0から作れることに他なりません。今まで使っていた家計簿で足りないと思っていた機能や、不必要と感じていた項目を削除することで、より良い家計簿を作ることが出来ます。
家計管理が楽になる
エクセルはほぼ無限の拡張性を持ちます。また、それら大量のデータを加工する関数や、視認性をあげる機能が盛りだくさんです。それらをフル活用するこで、元から持つカスタマイズ性の高さも相重なり、家計管理がより楽になります。
エクセル家計簿を作る方法

エクセルを起動すると、真っ新なシートが表示されます。事前知識なしに1から作り上げるのは至難の業です。しかしご安心ください。この章では、エクセルでの家計簿の作り方を順序立てて紹介します!
デザインを考える
まずは家計簿のデザインを考えましょう。自身のニーズに合わせてレイアウトを決めるといいですよ。
- 食費や交際費などの大きな分類をどこに置くのか
- 細かい分類の位置(外食やスーパーでの買い出し、どこのコミュニティでの交際なのか、など)
- どこに支出合計と収入合計を置くのか
- 先月との比較項目をどこに置くのか
0からデザインすることが難しければ、今まで使っていた家計簿帳や家計簿アプリを参考に作成したり、ネットで検索して参考にするのが良いでしょう。
関数を挿入する
続いては各項目への適切な関数の挿入です。エクセルのメリットは先ほど申し上げた通り、データの加工が容易な点です。それを支えるのがエクセルに用意された豊富な関数式です。
消費支出の項目に数値を入力したら、消費合計を出力するセルに合計値を計算する関数(SUM関数)をいれてください。そうすることで、消費支出の各項目にデータを入力するだけで、勝手に消費合計の値も計算してくれます。
他にも平均値を算出するAVERAGE関数、特定の条件下にあることを判別するIF関数やOR関数、AND関数、数値を検索するXLOOKUP関数などがあります。中にはIF関数とSUM関数やAVERAGE関数を組み合わせた、SUMIF関数やAVERAGEIF関数などもあります。加えて、複数条件で判定するIFS関数なんてものもあります。
以下の表に分かりやすく纏めてみたので、是非参考にしてみてください。
合計 | 平均 | 検索 | |
条件無し | SUM関数 | AVERAGE関数 | VLOOKUP関数 |
条件付き | SUMIF関数 | AVERAGEIF関数 | XLOOKUP関数 |
簡単ですが、以下に家計簿例を作ってみました。
A | B | C | D | E | |
1 | 食費 | 水道光熱費 | 合計 | 前月比 | |
2 | 1月 | 70000 | 30000 | =SUM(B2:C2) | |
3 | 2月 | 65000 | 25000 | =SUM(B3:C3) | =(D3-D2)/100 |
4 | 3月 | 80000 | 20000 | =SUM(B4:C4) | =(D4-D3)/100 |
5 | 4月 | 80000 | 15000 | =SUM(B5:C5) | =(D5-D4)/100 |
6 | 平均 | =AVERAGE(B2:B5) | =AVERAGE(C2:C5) | =SUM(B6:C6) |
ここから、食費分類の中に会食の小分類を追加しsumif関数などを使えば、食費の中の外食費のみの合計値を求める。なんてことも出来ちゃいます!
データを入力する
関数を入力できたら、実際にデータを入力し正しく反映されているかを判定しましょう!
特にエクセルでは、別のシートにある情報も参照できますが、そこでミスが起きやすいです。例えば月ごとにシートを分けている場合、過去3か月の平均データなど、複数シートのデータを参照する項目が正しい値か否かを、手計算で検算すると良いでしょう。
テンプレートを使うのもおすすめ
エクセルの知識が全くない方は、ネット上にあるエクセル家計簿のテンプレを使用するのも良いでしょう。あくまでもエクセルですので、そのテンプレートを自分好みにカスタマイズすることも出来ます。使用されている関数やデザインなど、勉強になることも多いはずです。例えばこちらは、エクセルの開発元であるマイクロソフトが公開しているテンプレートです。ご参考になれば幸いです。
月の家計簿を保存したり、新しいシートを追加したりと、家計簿運用が軌道に乗ると反復作業が目立つようになると思います。そんな時はマクロを使用するのがおすすめです。エクセルにはVBAという非常に使いやすいマクロを使うことが出来ます。余裕がある方は、是非チャレンジしてみてください!
家計簿で収支を把握し資産形成を目指そう

家計簿を作成し、家計管理を行うことは、資産形成への第一歩となります。
自身の家計を把握し改善した収支は、資産運用に回すことがおすすめです。余剰資金を利用して、資産を増やすことを目指してみましょう。現在ではNISAを始めとして、国も国民の資産形成に力を入れているんですよ。
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