家計の見直しを始めたいと思ったものの、どこから手をつければいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。家計を見直す最初のステップは、現在の収支状況を把握することといえます。その上で効果的に節約を進めるには、支出を「固定費」と「変動費」に分類して考えるのがポイントです。
固定費とは毎月決まって発生する支出のことで、住居費、ローン返済費、通信費、保険料などが含まれます。一方、変動費は月によって金額が変わる食費や交際費などの支出です。
この記事では、固定費と変動費それぞれについて、家計の見直しポイントを分かりやすく解説しています。
この記事を読むことで、効果的な家計の見直し方法が分かるので、ぜひ参考にしてみて下さい。
まずは「固定費」の見直しから

家計見直しは固定費から始めるのが効果的です。なぜなら、固定費は一度見直すと効果が継続しやすいからです。収入をコントロールすることは難しいので、支出をコントロールすることは極めて合理的な判断でしょう。
固定費全体は収入(手取り)の約45%〜50%程度が一般的な適正金額とされています。これより多い場合は見直しの余地があります。
通信費の見直し
スマホには多い人だと毎月1万円以上を払っています。高すぎると感じる場合は、格安SIMへの乗り換えを検討しましょう。格安SIMの月額相場は3,000円前後で、シンプルなプランなら基本料1,000円台のものもあります。
格安SIMは大手キャリアの回線を借りてサービスを提供しているため料金が安いのが特徴です。ただし、通信速度が安定しないなどのデメリットもあるため、使い方に合わせて選ぶようにしましょう。
保険の見直し
保険の見直しは大きな節約効果を期待できます。保険を見直して「保険料が安くなった」と感じる人は多いです。これは常にその時代にあった新しい商品が発売されているためで、しばらく保険を見直ししていないと、自分に必要ないサービスに加入し続けている場合もあります。
保険は「死亡保障」「医療保障」「老後保障」「介護保障」「就業不能保障」の5つの分野で確認し、自分に必要な保障内容かを見直しましょう。
光熱費の見直し
電力自由化によって電気代の見直しも可能になりました。電力会社を変更することで、電気代を節約できることがあります。ただし、解約料金がかかる場合もあるので、会社を変更する際には注意が必要です。
また、クレジットカードで電気代を支払えば、ポイントが貯まるというメリットもあります。日常的には電気をこまめに消すなど、小さなことから始めましょう。
自動車費の見直し
自動車費は家計における大きな支出項目です。一般的には、自動車にかけられる1ヶ月の費用の目安は、ガソリン代や駐車場代も含めて月収の5〜6%程度とされています。
費用を抑えたい場合は、カーリースの利用も検討してみましょう。カーリースなら車種や期間にもよりますが、1ヶ月の費用を抑えられる場合もあります。サービスによっては環境性能割、自動車税や自賠責保険料なども月額料金に含まれるため、家計管理がしやすくなります。
サブスク費の見直し
サブスクリプションサービスの契約が多いと、気づかないうちに固定費が増えています。サブスクの見直しを行うことで、年間1万円以上の固定費が削減可能です。
例えば、動画配信サービスや音楽ストリーミングアプリは1つあたり月額500円から1,500円程度かかります。1,000円のサービスを解約するだけでも、年間12,000円の節約につながります。また、解約忘れにも気付けるというメリットもあります。
「変動費」は無理のない範囲で見直しを

変動費は固定費と違い、習慣や気分に大きく左右される費用です。一度節約しただけでは継続的な効果はないため、コンスタントに取り組むことが求められます。
変動費を節約するには、それぞれの費用に予算を設定することが大切です。予算が決まっていれば残高を確認しながらやりくりでき、お金を無駄に使うことが防げます。
食費の見直し
食費は生活費の中でも大きな割合を占める出費です。買い物や調理を工夫することで、今よりも食費を抑えられるようになります。
食費を節約するには、まず1カ月あたりの予算を決めましょう。予算内で買い物することで、食費を使いすぎず調整できるようになります。買い物に行く際は、あらかじめ冷蔵庫のストックを確認し、食材の重複や買いすぎを避けましょう。自炊を増やし、お弁当や飲み物を持参することも効果的です。
娯楽費・交際費の見直し
娯楽費や交際費などの変動費を削減する際は、支出に優先順位をつけることが大切です。支出には「消費」「投資」「浪費」の3種類があり、その優先順位は以下の通りです。
- 消費:生活に必要なものへの出費
- 投資:将来必要または役立つ出費
- 浪費:必要以上の贅沢や無駄な出費
これらのうち、まず削減すべきは「浪費」です。また、NMD(ノーマネーデー)を設けることも効果的です。NMDとは、お金を使わない日のことで、意識的にNMDを作ることで計画的にお金を使うようになり、月の支出を抑えられます。
余剰資金で資産運用をはじめよう

節約によって生まれた余剰資金は、貯蓄だけでなく資産運用に回すことも検討しましょう。銀行に預けたままでは資産は増えません。メガバンクの金利は年間0.2%であり、1年で増えるのはわずかです。
投資は誰でもできますが、無理のない計画を立てることが大切です。当面使う当てのない余剰資金での運用を心がけましょう。また、投資を始める際には以下のポイントに注意することが重要です
- 無理はしない:生活資金まで投資に回してしまうことは避ける
- 長期的な視野を持つ:短期的な値動きに一喜一憂しない
- リスク分散:様々な投資先に分散して投資する
投資は長期的な視点での資産形成を目指すものです。焦らず、じっくりと取り組んでいきましょう。
家計の見直しは一度だけでなく、定期的に行うことが大切です。固定費を削減し、変動費を適切に管理することで、無理なく節約を続けられます。そして、そこで生まれた余剰資金を資産運用に回すことで、さらなる経済的な余裕を生み出していくことができるでしょう。
そして、家計の見直しで浮いたお金を資産運用に回しましょう。何から始めれば分からない方は、是非SPJにご相談ください。お気軽にLINE登録お願いします!