ファンドってよく聞くけど、LPSファンドはよくわからないです…
LPSファンドは準富裕層から富裕層へ一気に駆け上るチャンスを秘めている資産運用といえるでしょう。ファンドの基本概念から順番に説明していきますね。
- ファンドの基本概念
- LPSファンドとは
- なぜLPSファンドが必要?
- LPSファンドのメリットデメリット
- LPSファンドを設立するポイント
今回はちょっと難しいけど大切な話題、LPSファンド、「投資事業有限責任組合」についてお伝えしましょう、みんなが気になるその仕組みを理解できると資産運用の幅が広がりますよ!
また、投資ファンドを組成するときには、「信託型」「会社型」「組合型」の中から選択することが一般的です。そのなかでも、組織の運営や税法上の利点が多いとされているのが組合型なんです。
特に富裕層の多くは税金に対する納税バランスに神経を使う方が多いのはご存知でしょう、ファンドはそういった意味でも注目されますが、LPSファンドが制度化されてからますますその傾向が高まりました。
我々プライベートバンカーの視点からもファンド!特に組合型ファンドは今注目されている資産運用です。是非、最新のファンドの実態について注目してみてくださいね!
ただし、組合型ファンドにもいくつかの種類があり、「民法上の組合」「有限責任組合」などがあるんですよ。
その中でも、「投資事業有限責任組合(Investment Limited Partnership:LPS)」に焦点を当ててみましょう。さっそく解説していきますね!
ファンドの概念を理解しよう
ファンドの概要について、詳しくみていきましょう。ファンドは、資金を運用する仕組みであり、その仕組みは大きく5つのステップから構成されているんです。
まず、ファンドは、「投資家から資金を調達」します。つまり我々投資家から資金を預かるわけです、銀行みたいな感覚ですね。
その後、「その資金で株式・債券・不動産といった資産を取得」し、「それらの資産」に投資します。
銀行にお金を預けるような感覚ですが、しっかりした投資ができるという点がやはりファンドならではの特徴ですね。
ファンドのメリットは大口の投資でも個々の投資家は少ない負担でできる点です!チャンスを逃さない投資が可能になります。
そして、「一定期間、運用」し、「その後、投資した資金を回収」します。最後に、「回収した資金を投資家に分配」します。
要するに集団で投資活動ができて、利益を分け合う代わりにリスクも分け合うのがファンドですね、でもファンドならどれでも気軽に投資ができるというわけではないので、いろんな制度が定められてきてるんですよ。
なお、ファンドそのものは、資金の受け皿に過ぎないため、実際のファンドの運営は、運営者であるジェネラル・パートナー、すなわち、GPが行います。以上が、ファンドの概要と言ったところでしょうか。
もっとフランクにいえば、集団で投資するグループ組織といえるでしょう、そしてその利回りは上手くいけば1年の利回り150%を超えたりするのがファンドの魅力ですね!
しかし、もちろんマイナス幅も大きいので、よりギャンブル性が高い印象でしたがLPSファンドが制度化されてギャンブルながらポートフォリオが組みやすくなったともいえるんですよ。
一気に富裕層へ滑り込むチャンスを秘めたファンドはあなたの資産運用に組み込む価値が十分にあるといえるんですね。
我々、プライベートバンカー仲間でもファンドの利回りやナスダック100系のファンドの話題は多いですね。
ファンドの基本概要のまとめ
さらにわかりやすくファンドの概要についてまとめてみましょう。
ファンドとは要するに投資家から資金を集めて組織で運用するという仕組みのことなんですね!
ファンドの基本構造が理解できればLPSファンドも理解できたも同然です!
ファンドの基本概要をまとめてみました
- 投資家からの資金調達
- ファンドは複数の投資家から資金を調達し、それを活用して資産に投資します。
- 資産取得と投資
- 資金で株式・債券・不動産など多様な資産を取得し、これに投資して運用を開始します。
- 運用と資金回収
- 一定期間にわたり資産を運用し、その後投資した資金を回収します。
- 投資家への分配
- 回収した資金を適切に分配し、投資家にリターンを提供します。
ファンドの運営者と役割(利点)
わざわざ制度化されているということは何か知られざるメリットがありそうですね!
組合型ファンドのメリットは実は投資益だけじゃないんです!富裕層が好む組合型ファンドの実態に迫りましょう。
ファンドそのものは資金の受け皿であり、実際の運営はジェネラル・パートナー(GP)が担当するんです。
投資のプロが運営するわけですから、ファンドならどれでも安心というわけではありませんよ!こういったところはやはり株式の銘柄選びに似た部分がありますね。
ただし、年利が100%超えることが普通にあるのがファンドの魅力なんですよ!
さて、話を戻しますと、ファンドはGPが投資を担当しますので、実際には我々がすることは、そのファンド組織が過去にどんな実績や利回りをはじき出してるか、為替ヘッジはどうかなど、資産管理のみに集中できるんです。
この辺りの目利きは、株式投資とは視点が少し変わりますので、先を見通す目と総合的な判断力が必要というわけではなく、優れたファンド組織を見つけることが重要になってきますね。
ファンドの情報って株式などと違ってあまり聞くことがないので実感がわかないです。
大手企業が入っているビルや店舗、不動産などもファンドで運営されているケースが結構多いんですよ。ファンドの投資対象を説明しましょう!
ファンドは株式、債券、不動産など多岐にわたる投資対象を有し、その選定には慎重なポイントが存在します。これらの投資をファンドで募った資金をもとにジェネラル・パートナーが運営するわけです。
GPが運営すると言っても、損失が出た場合の責任はファンドの出資者全員にあるという点が重要です。そして無限責任と有限責任とに分けられます!
ファンドのリターンとリスク
リターンの追求と同時に、リスク管理も欠かせません。利益の分配と運用成績の影響にも注目しましょう。そして、ここからがLPSファンドの存在理由が重要になってくるわけですね!
nasadac100系のファンドで年利回り180%達成など話題に事欠かないファンドですが、リスクもその分大きいことを忘れないようにしてください!
あくまでファンドは日本語で基金という意味ですから、大切な資産を誰が集めて運用するかをとことん考慮することがファンド選びのコツといえるでしょう。
そして、ファンドの大きなリスクを軽減する意図でもLPSファンドが制度化されたといえるでしょう、大きな利益は取りたいけど、大きな損失を埋めるケースもあるというのがファンドのハードルを高くしている原因だったんですよ。
それを軽減するのがLPSファンドの制度ではないでしょうか。
簡単に説明すると、出資した金額内の責任が同時に生じるというのがLPSファンド(投資事業有限責任組合)の役割です。これにより、より投資家の出資のハードルが下がるようになったわけなんです。
無限責任か有限責任かで全然安心感が違いますね…
そこがLPSファンド制度の狙いでもあるわけです!これにより企業の資金調達の活性化を促進することも視野に入れていたわけです。
投資事業有限責任組合って何?
一言でいってしまえば、有限責任が制度化された基金という意味ですね。
投資事業有限責任組合って、なんだか難しそうな名前ですよね?でも、実はお金を大切に使って、たくさんの人が力を合わせて投資するための組織なんですよ、そしてリスクもたくさんの人で分散できちゃいます。
私の仲間の富裕層の多くは、驚くほどリスクに対してはシビアですからね!
そういった意味でも、ちょっとしたお金の運用に興味がある人にはLPSはピッタリなんですよ!
投資家の多くは最大の損失が出た場合のことも常に意識しています、その上限が決まっていればポートフォリオが組みやすくなることは当然なんです。
少しづつLPSファンドの意味が理解できてきました。
魅力的な投資だけれど、大口なので敬遠しがちな銘柄が結構存在しますがLPSファンドを利用すれば小口でも資産運用として活かすことが可能になってくるわけです。
投資事業有限責任組合は、投資家から資金を集め、出資先企業に「出資金」として提供する投資事業組合の一形態なんですよ。
魅力的な中小企業へ融資したいけれど、大口は気が引けるし、まるごと損失は出したくないという投資家はすごく多いんです…そんなときはLPSファンドですね!
組合員は有限責任組合員と無限責任組合員に分かれ、有限責任組合員は責任が限定的であり、組合が負債を出しても出資額以上の負担を負わなくていいんです。
富裕層がどんどん投資するきっかけをつくったのも、有限責任という制度が確立されたからなんです。
プライベートバンクを所有する私の場合でも、直接融資という形で投資できる窓口がありながら、ファンドからの投資を勧められるケースも増えてきましたね。リスクヘッジの観点からに他なりませんね…
投資事業有限責任組合の成り立ち
参考程度にLPSファンドの成り立ちを見てみましょう。
投資事業有限責任組合は、日本で投資活動をするための法律に基づいて作られた組織なのは説明してきましたが、その歴史はなんと1998年から!
ITバブルの時期に合わせてできた制度のようですね。
当初は中小企業の支援が目的でしたが、その後様々な企業が利用するようになったんですよ。
最初は中小企業の支援が主な目的だったんですね。
企業がLPSファンドを利用すると税金対策にもなるんですよ、某企業のトップである私の友人も利用しています。
この組合が成り立つ法的基盤として、「投資事業有限責任組合法」というのが元々あったんですよ。
この法律は、平成16年4月に制定され、その前身は平成10年に制定された「中小企業等投資事業有限責任組合契約に関する法律(中小有責法)」ですね。
こんな歴史は覚えなくてもいいんですが、知ってるだけでLPSファンドが特別な基金だっていうことがわかるんではないでしょうか。
ポイントは、制定当初から、組合員の有限責任を認め、特にベンチャーファンドの活性化を促進することを目的としていたんですね。
しかし、投資事業が多様化するにつれ、法律の改正が必要とされ、結果として新たな法律である「投資事業有限責任組合法」が制定されたんですね。
無限責任が消えたわけではありませんが、それは法律で言う民事再生法や会社更生法に密接に関係していますので、また別の機会に説明しましょう…。
投資事業有限責任組合の特徴
投資事業有限責任組合は、投資家から資金を募り、その資金を出資先企業に提供する投資事業組合の一形態ということは説明してきましたね。
この組合は、「投資事業有限責任組合契約」に基づいて成立し、組合員は無限責任組合員と有限責任組合員に分かれるという点が重要なんです。
この中で、「無限責任」とは組織が負う債務に対する責任の範囲を指し、有限責任組合員は限定的な責任を負います。
従って、組合が負債を抱えた際に有限責任組合員が負担するのは出資額までとなり、無限責任組合員は組織の債務に無制限に責任を負うんです、もちろん法人と個人の財産は区別されますが…
組合が負債を抱えた場合、無限責任組合員は財産の差し押さえの対象にもなり、個人財産保護の対象にはなりません。
無限責任組合員と有限責任組合員
この組合には、「無限責任組合員」と「有限責任組合員」という2つのタイプがいます。
無限責任組合員は組合の債務に対して無限の責任を負うんだけど、有限責任組合員は出資の額までしか責任を負わないのです。
出資額までの責任しか負わなくていいですよ!というアウトラインが制度化されたのが投資家にしてみればものすごく大きな意味があるんですね。
なぜ投資事業有限責任組合が必要なの?
投資の幅が広がる
投資事業有限責任組合ができるおかげで、投資の幅が広がりました。2004年には上場企業への出資や金銭債権の取得、融資もできるようになり、企業の活力再生にも寄与しています。
企業の資金調達がしやすくなったんですね。
今でこそIT企業やベンチャー企業にもどんどん投資している富裕層も、この制度のおかげといえるでしょう。
投資家保護が強化された!
法律の改正により、投資家保護が強化されました。証券取引法に基づく規制も受け、安心して投資ができる環境が整っています。
投資家保護がさらに強化されれば、一般の銀行に預ける意味がさらに薄れていくでしょう。
プライベートバンカーである私も、年、利回り100%以上を達成できるファンドへの資金運用は一定の割合はポートフォリオに組み込むようにしていまね…もちろんリスクヘッジを意識していますが。
投資事業有限責任組合設立のメリット・デメリット
メリット
- 適格機関投資家等特例業務の利用が容易: 一般的に、ファンドの設立には時間とコストがかかりますが、投資事業有限責任組合は「適格機関投資家等特例業務」の条件にマッチしやすく、迅速かつ低コストでファンド組成が行えます。
- 税のメリット: 組合そのものに課税されず、利益の分配を受ける組合員が課税されるため、「パススルー課税」により税の二重課税を回避できます。
富裕層が好みそうなメリットが豊富ですね
しかしデメリットも、もちろんあります!
デメリット
- 契約手続きが煩雑: 組合員全員との契約が必要であり、人数が多ければ手続きが煩雑になります。財務諸表の作成や監査、登記なども必要です。
ファンドの設立に関する更に詳しい情報は他の記事で解説していきますので楽しみにしていてくださいね!
投資事業有限責任組合でファンドを設立する際のポイント
無限責任組合員の選定に注意することは特に重要です! 無限責任組合員として法人や組合を選ぶことで、個人が負うリスクを軽減できます。また、有限責任組合員の選定も慎重になる必要があります。
無限責任組合員に関しては法人一択ですね。
一般投資家には一定の要件があり、取引に伴うリスクなどをきちんと教える必要があります。これらのポイントを考慮して、投資事業有限責任組合を利用したファンド組成を検討することが重要です。
LPSファンドを設立する富裕層の友人も見てきましたが、設立は簡単でも、個々の投資家との登記や契約事項がものすごく多いそうです!それでも大きなメリットがあるということでしょうね!
まとめ
今回は少しわかりにくいLPSの話でしたがいかがだったでしょうか?
組合型ファンドの一種であるLPSファンドですが、メリットが豊富で税金対策にもなるファンドですので富裕層を含め、投資家達が注目している資産運用ですので是非今後の資産運用の視野に入れてみてはいかがでしょうか!
もう一度、LPSファンドの重要性についてまとめてみますので是非参考にして下さい。今回は「投資事業有限責任組合」について詳しくお伝えしました。
お金の運用って難しいかもしれませんが、みんなで協力して投資することで、リスクを分散しやすくなります。ぜひ、少しずつでも投資の世界を知ってみてくださいね!
みんなが安心してお金を増やせるように、これからもお得な情報を発信していきます。次回の記事もお楽しみに!