【分散投資】株式でリスクを減らすには?3つの方法と注意点を解説!

投資の世界で「卵を1つのカゴに盛るな」という有名な格言があります。これは分散投資の重要性を表した言葉で、特に株式投資においてリスクを抑えるための基本戦略として多くの投資家が実践しています。

分散投資とは、投資先やタイミングを複数に分けることで、1つの投資対象が大きく下落した場合でも、資産全体への影響を最小限に抑える手法です。

株式投資では「銘柄」「時間」「地域」の3つの要素を分散させることで、個別銘柄の急落リスクや特定業種の影響を軽減し、より安定した資産形成を目指すことができます。しかし、分散投資にはリターンも分散されるなどの注意点もあるため、適切な理解と実践が重要です。

この記事では、分散投資の基本をわかりやすく解説しています。投資を始める前の人も始めたばかりの人もぜひ参考にしてみて下さい!

著者プロフィール

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中村 健

SPJ編集長 資産運用の専門家

シンガポールに長年住んでおり、海外のプライベートバンクを活用した富裕層が行う資産運用、資産防衛に精通している。

世界各国の複数のプライベートバンカーと定期的にミーティングをして最先端の情報や資産運用ノウハウを入手することで、十分な資産所得(リタイアメントインカム)を確保して、悠々自適に暮らしている。

様々な国を旅してきており、訪れた国は45ヵ国を越える。

目次

株式で分散投資する3つの方法

株式投資におけるリスク軽減の鍵は、適切な分散戦略にあります。分散投資には複数のアプローチがありますが、株式投資において特に重要な3つの分散方法について詳しく解説します。これらの方法を組み合わせることで、投資初心者でも効果的にリスクを抑えた資産運用が可能になります。

分散投資の3原則

①「銘柄」を分散させる
②「時間」を分散させる
③「地域」を分散させる

①「銘柄」を分散させる

銘柄の分散は、分散投資の中でも最も基本的で重要な手法です。これは1つの企業の株式だけに集中投資するのではなく、複数の企業の株式を保有することを指します。

例えば、トヨタ自動車の株式だけでなく、NTTや三菱UFJFGなど、異なる企業の株式も同時に保有するのが銘柄分散の基本的な考え方です。

銘柄分散の効果最大化のポイントは、銘柄数の多さではなく、異業種や異なる特性を持つ企業を組み合わせることです。景気敏感株と呼ばれる鉄鋼や自動車関連の企業と、景気の影響を受けにくいディフェンシブ株と呼ばれる食料品や医薬品関連の企業を組み合わせることで、より効果的な分散効果が期待できます。

②「時間」を分散させる

時間の分散は、投資タイミングを複数回に分割し資金投入を継続することで、価格変動リスクを軽減する手法です。

時間分散の代表的な手法が「ドルコスト平均法」です。これは一定期間ごとに一定金額を投資し続ける方法で、株価が高いときには少ない株数を、株価が安いときには多くの株数を購入することになります。結果として、高値掴みのリスクを軽減することが出来ます。

例えば、毎月10,000円ずつ特定の株式を購入し続けることで、一度に100,000円を投資するよりも価格変動の影響を受けにくくなります。この手法は、投資初心者にとって購入タイミングを判断する負担を軽減し、自動的に継続投資できるメリットもあります

③「地域」を分散させる

地域の分散は、投資対象を海外にも広げることで、地域のリスクを軽減する手法です。各国の株式市場は、その国の経済状況や政治情勢、為替変動などの影響を受けて異なる値動きをします。

日本株だけに投資していた場合、日本経済の低迷や自然災害などの影響を大きく受ける可能性があります。しかし、米国株や欧州株、新興国株などに分散投資することで、一つの地域の悪影響を他の地域の好調さでカバーできる可能性があります

地域分散を実践する際は、先進国と新興国のバランスも考慮することが重要です。先進国の株式は比較的安定している一方、新興国の株式は高い成長率が期待できる反面、政治的リスクや為替変動リスクが大きい傾向があります。また、異なる通貨での資産保有により、為替リスクの分散効果も期待できます。

分散と一言で言っても、様々なパターンの分散を組み合わせることで、投資のリスク軽減につながります。
ぜひ、分散投資を効果的に活用しましょう。

株式で分散投資するメリット

分散投資には複数のメリットがありますが、特に株式投資においては個別銘柄のリスクと業種固有のリスクを軽減できる点が大きな魅力です。これらのメリットを理解することで、なぜ多くの投資家が分散投資を実践しているのかが明確になります。

個別銘柄の急落リスクを抑えられる

分散投資の最大のメリットは、個別銘柄の急落による資産全体への影響を軽減できることです。1つの企業の株式だけに集中投資していた場合、その企業が業績悪化や不祥事で株価が大暴落すると、投資資産の大部分を失うリスクがあります。

急落リスクの軽減例

例えば、A社の株式に500万円を集中投資していた場合、A社が倒産すれば投資資金のほぼ全額を失うことになります。

しかし、A社、B社、C社、D社の4社に100万円ずつ分散投資していれば、仮にA社が倒産しても損失は投資資金の4分の1に留まります。

さらに、他の3社の株価が上昇すれば、A社の損失を相殺できる可能性もあります。

特定の業種の影響を受けにくくなる

株式市場では、経済情勢や政策変更により特定の業種全体が大きく影響を受けることがあります。分散投資により異なる業種の株式を保有することで、このような業種固有のリスクを軽減できます。

さらに、景気サイクルの異なる段階で好調になる業種も異なります。景気拡大期には消費関連や建設関連が好調になる一方、景気後退期にはディフェンシブな公益企業や生活必需品企業が相対的に安定します。複数業種への分散投資により、景気変動の影響を受けにくい安定したポートフォリオの構築が可能になります。

株式による分散投資の注意点

分散投資には多くのメリットがある一方で、いくつかの重要な注意点も存在します。これらの注意点を理解せずに分散投資を行うと、期待した効果が得られない可能性があります。適切な分散投資を実践するためには、そのデメリットや制約についても十分に理解しておく必要があります。

リターンも分散される

分散投資の重要な注意点の一つは、リスクを抑える一方で、リターンも分散されてしまうことです。分散投資はリスクを軽減しますが、同時に大きなリターンを得る機会も制限する可能性があります

1つの銘柄に集中投資していれば、その銘柄が大きく上昇した場合に大きな利益を得られますが、分散投資では個別銘柄の大幅上昇の恩恵が薄められてしまいます。

適切な分散が必要

効果的な分散投資を実現するためには、単純に多くの銘柄を保有するだけでなく、適切な分散が必要です。同じような値動きをする似た特性の銘柄を多数保有しても、真の分散効果は得られません。

例えば、日本や世界の上場株式に投資する投資信託を購入する場合でも、上場株式というアセットクラス単位のくくりで見れば分散投資とは言えません。効果的な分散を実現するためには、異なる値動きの傾向がある別のグループの金融商品を組み合わせることが重要です。

資産形成は専門家にご相談ください

株式投資における分散投資は、リスクを抑えて安定した資産形成を目指すための重要な戦略です!銘柄、時間、地域の3つの要素を適切に分散させることで、個別銘柄の急落リスクや特定業種の影響を軽減し、より安心して投資を続けることができます。

ただし、分散投資にはリターンも分散されるという注意点があり、短期的な大きな利益を期待しにくくなることも理解しておく必要があります。また、効果的な分散投資を実現するためには、単純に多くの銘柄を保有するのではなく、異なる特性を持つ銘柄を組み合わせた適切な分散が重要です。

資産運用は考えることが多く、そして人それぞれに適した運用方法があります。そして、それを判断することはとても難しいです。

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