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不動産投資信託とは?REITの仕組みやメリットを初心者向けに解説!

不動産投資に興味があるけれど、まとまった資金がないし、管理も大変そう…そんな風に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?実際、「家賃収入で生活できたらいいな」と思っても、実物の不動産を購入するには数千万円以上もの資金が必要で、なかなか手が出せません。

でも安心してください。そんな方にピッタリの投資方法があるんです!それが今回ご紹介する「不動産投資信託(REIT)」です。REITなら、わずか数万円から始められて、プロが運用してくれるので、不動産投資の知識がなくても大丈夫です。しかも、実物不動産のような面倒な管理も一切不要なんです。

この記事では、そんな魅力的なREITについて、初心者の方でも分かりやすく解説していきます。きっと読み終わる頃には、「REITって意外と身近で始めやすいんだ!」と感じていただけるでしょう。

著者プロフィール

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中村 健

SPJ編集長 資産運用の専門家

シンガポールに長年住んでおり、海外のプライベートバンクを活用した富裕層が行う資産運用、資産防衛に精通している。

世界各国の複数のプライベートバンカーと定期的にミーティングをして最先端の情報や資産運用ノウハウを入手することで、十分な資産所得(リタイアメントインカム)を確保して、悠々自適に暮らしている。

様々な国を旅してきおり、訪れた国は45ヵ国を越える。

目次

不動産投資信託(REIT)とは?

不動産投資信託(REIT)は、多くの投資家から資金を集めて不動産に投資し、その収益を分配する金融商品です。REITは「Real Estate Investment Trust」の略称で、アメリカで生まれた仕組みです。日本では頭にJAPANの「J」をつけて「J-REIT」と呼ばれています。

不動産投資信託(REIT)の仕組み

REITの仕組みは、とてもシンプルで分かりやすいものです。まず、投資法人という会社のような組織が、たくさんの投資家から資金を集めます。この投資法人は不動産を取得・運営することだけを目的として作られた特別な法人で、それ以外の業務を行うことは禁止されています。

集められた資金は、オフィスビルや商業施設、マンションなど様々な不動産の購入に使われます。そして、これらの不動産から得られる賃貸料収入や売却益を、投資家に分配金として還元する仕組みになっています。

実際の運用業務は、投資法人から委託を受けた専門の資産運用会社が行います。資産運用会社は不動産の選定や賃貸戦略の決定、物件の修繕計画の立案・実行など、REITのファンドマネージャー的な役割を担っています。

また、資産の保管は資産保管会社(主に信託銀行)が、一般事務は事務受託者が担当するなど、それぞれの分野の専門家が連携してREITを運営しています。

REITは証券取引所に上場しているため、株式と同じように証券会社を通じて売買することができます。投資家はREITが発行した投資証券を購入することで、間接的に不動産投資を行うことになるのです。

現物不動産投資との違い

REITと現物不動産投資には、大きな違いがいくつかあります。

REITと現物不動産投資との4つの違い

費用面の違い

初期投資費用の面では、REITは数万円から投資できるのに対し、現物不動産は物件によって数百万円から数千万円の資金が必要になります。ただし、現物不動産でも不動産投資ローンを利用すれば、頭金だけで始めることも可能です。

②所有権と管理責任

REITでは、投資家は投資証券を保有するだけで、実際の不動産を所有するわけではありません。そのため、物件の管理や入居者対応などの手間は一切かかりません。一方、現物不動産投資では、投資家自身が物件の所有者となり、管理会社に委託するとしても、基本的には自分の判断で様々な対応を行う必要があります。

③運用の手間

REITは投資後の運用が不要で、資産価値の確認以外に特別な作業はありません。現物不動産投資では、物件選定からローン申し込み、物件管理、入居者対応まで幅広い業務が必要になります。

④流動性

REITは証券取引所で株式と同じように売買できるため、すぐに現金化することが可能です。しかし、現物不動産は売却しようと思っても、買い手が見つかるまでに相当な時間がかかることが多いのです。

不動産投資で成功する人の特徴を知ることで、自身の資産運用にも多くのことを活用できますよ。こちらの記事もチェックしてみてくださいね。

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不動産投資信託(REIT)のメリット

REITには、現物不動産投資にはない魅力的なメリットがたくさんあります。特に初心者の方にとって、これらのメリットは投資を始めるハードルを大幅に下げてくれるでしょう。

少額から始められる

REITの最大の魅力の一つが、少額から投資を始められることです。現物不動産投資では数千万円もの資金が必要になりますが、REITなら約5万円~70万円程度から投資することができます。多くの銘柄が10万円前後で購入可能なので、投資初心者の方でも気軽にチャレンジできるのです。

この少額投資が可能な理由は、多くの投資家から資金を集めて、大きな資金として運用する仕組みにあります。一人では到底購入できない都心の一等地にある高級オフィスビルや商業施設でも、REITを通じれば間接的にオーナーの一人になることができるのです。

また、少額から始められることで、リスクを抑えた投資も可能になります。最初は小さな金額で投資の感覚を掴んで、慣れてきたら徐々に投資額を増やしていくという段階的なアプローチも取りやすいです。

運用・管理をプロに任せられる

REITのもう一つの大きなメリットは、運用・管理を全てプロに任せられることです。現物不動産投資では、物件選びから始まって、入居者の募集、家賃の集金、建物のメンテナンス、トラブル対応など、様々な業務を自分で行う(または管理会社に委託する)必要があります。

しかし、REITなら不動産投資の経験豊富なプロが運用を担当します。資産運用会社が投資する物件の選定や賃貸戦略の決定、物件価値向上のための修繕計画の立案・実行まで、全て専門家が行ってくれるのです。

これにより、不動産投資の知識や経験がない初心者の方でも、プロと同等の運用成果を期待することができます。また、平日の昼間に物件管理で時間を取られることもないので、本業に集中しながら不動産投資を行えるでしょう。

分散投資でリスクを軽減できる

REITでは、一つの商品を購入するだけで複数の不動産に分散投資することができます。これは個人では到底実現できない大きなメリットです。

例えば、一つのREIT銘柄で数十件の不動産を保有している場合があります。これにより、仮に一つの物件で空室が発生したり、修繕が必要になったりしても、他の物件からの収益でカバーできるため、収益の安定性が高まります。

また、異なる種類のREITに投資することで、さらなる分散効果を得ることもできます。例えば、オフィス系REITと住居系REIT、物流系REITなど、異なる特性を持つREITに投資すれば、景気や市況の変動による影響を分散することが可能です。

現物不動産で同様の分散投資を行おうとすると、数億円から数十億円もの資金が必要になってしまいますが、REITなら少額でこのような分散投資効果を享受できるでしょう。

さらに、REITは証券取引所に上場しているため、高い流動性も確保されています。これにより、株式と同じように、いつでも売買できるので、必要な時にすぐに現金化することができます。これは現物不動産にはない大きなメリットです。

不動産投資信託(REIT)の注意点

REITには多くのメリットがある一方で、投資を始める前に理解しておくべき注意点もあります。これらのリスクを正しく理解することで、より安全にREIT投資を行うことができるでしょう!

元本保証がない

REITで最も重要な注意点は、元本保証がないことです。REITは証券取引所に上場し、取引価格が変動する金融商品のため、元本や利回りが保証された商品ではありません

「元本保証」とは、投資した資金が減らないことを金融機関が保証する制度ですが、この保証があるのは銀行預金などの限られた商品だけです。REITのような投資商品では、不動産価格の下落や賃料収入の減少により、購入した時よりも価格が下がってしまうことがあることを理解しておきましょう。

元本保証がない理由は、REITが不動産市場の影響を直接受けるからです。不動産の賃貸市場や売買市場、金利環境、経済情勢などの変化により、REITが保有する物件の賃料収入が減ったり、物件そのものの価格が低下したりすることで、価格や分配金が変動します。

ただし、これはREIT特有のリスクではありません。株式や投資信託など、ほとんどの投資商品には元本割れのリスクが存在します。

大切なのは、このリスクを理解した上で、自分の許容範囲内で投資を行うことです!

価格変動リスクがある

REITには様々な価格変動リスクがあることも理解しておく必要があります。これらのリスクは主に以下のようなものです。

主な価格変動リスク5選
  • 不動産市況の変動リスク
    REITの価格は、不動産市況に対する見通しや市場における需給など、様々な要因で変動します。賃料収入の減少や借入金の金利負担の増加、建物の老朽化や災害などにより、REITの収益は悪化し、価格の下落要因となることがあります。
  • 金利変動リスク
    REITは金利の変動の影響を受けやすい特徴があります。一般投資家から資金を集めるほか、金融機関からの借入を行って資金調達している場合があり、金利の変動はREITの収益に直接影響を及ぼします。また、金利が上昇した場合、他の債券などとの利回り比較から売却されることもあり、価格が下落する要因となります。
  • 災害リスク
    投資対象の不動産が地震や火災などの被災を受けた場合、予想不可能な事態によって価格や分配金が変動する可能性があります。日本は災害の多い国として知られているため、このリスクには特に注意が必要です。
  • 投資法人の倒産リスク
    REITを運用する投資法人は一般の法人と同様に倒産するリスクがあり、このリスクが表面化した場合、価格が著しく下落する可能性があります。また、証券取引所が定める上場基準に抵触し、上場廃止になった場合には、取引が著しく困難になる可能性もあります。
  • 分配金の減額リスク
    REITでは投資法人の収益を分配金として投資家に還元しますが、運用がうまくいっていない場合は、収益の減少により途中で分配金が減額される可能性があります。

これらのリスクを理解することは重要ですが、過度に心配する必要はありません!適切な分散投資を行い、自分のリスク許容度に合った投資を心がけることで、これらのリスクを軽減することができます。

海外の不動産投資にも目を向けることで投資の視野が広がりますよ。こちらの記事も併せて読んでみてくださいね。

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資産形成の疑問はSPJで解決!

この記事では、不動産投資信託(REIT)について、その仕組みからメリット・注意点まで詳しく解説してきました。

REITは、投資家から資金を集めて不動産に投資し、その収益を分配する仕組みの金融商品です。現物不動産投資と比べて、少額から始められ、プロによる運用・管理が受けられ、高い流動性を持つという大きなメリットがあります。また、一つの商品で複数の不動産に分散投資できるため、リスクの軽減も期待できます。

一方で、元本保証がなく、不動産市況や金利変動、災害などによる価格変動リスクがあることも理解しておく必要があります。しかし、これらのリスクは適切な知識と分散投資により軽減することが可能です。

REITは、不動産投資を身近にしてくれる素晴らしい金融商品です。まとまった資金がなくても、不動産投資の知識がなくても、気軽に始めることができます。投資初心者の方も、この記事を参考にして、ぜひREIT投資の第一歩を踏み出してみてくださいね!

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