投資商品はどう選ぶ?初心者が失敗しない3つの判断基準

投資を始めようと思っても、株式・投資信託・ETF・債券など商品数が多く、「結局どれを選べばいいのか分からない」と悩む方は少なくありません。なんとなく人気商品を選んだ結果、自分に合わないリスクを抱えてしまい、途中で不安になってやめてしまうケースもあるでしょう。

投資の目的や運用期間、リスク許容度によって選ぶべき商品は大きく変わるため、自分なりの判断基準を持つことが大切です。この記事では、初心者が投資商品を選ぶときに押さえておきたい基本的な考え方と、失敗を避けるための3つの判断基準を解説します。

「人気だから」ではなく、自分に合った基準で選ぶことが、長く安心して投資を続けるポイントです。

著者プロフィール

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中村 健

SPJ編集長 資産運用の専門家

シンガポールに長年住んでおり、海外のプライベートバンクを活用した富裕層が行う資産運用、資産防衛に精通している。

世界各国の複数のプライベートバンカーと定期的にミーティングをして最先端の情報や資産運用ノウハウを入手することで、十分な資産所得(リタイアメントインカム)を確保して、悠々自適に暮らしている。

様々な国を旅してきており、訪れた国は45ヵ国を越える。

目次

投資商品選びで失敗する人の特徴

投資商品は種類が多く、それぞれ特徴やリスクが異なります。そのため、十分に理解しないまま選んでしまうと「思っていた投資と違った」と後悔するケースも少なくありません。

とくに初心者は周囲の意見やSNSの情報だけで判断しやすく、失敗につながることがあるので、まずは「よくある失敗パターン」を知っておきましょう。

なんとなくで商品を選んでしまう

初心者によくある失敗が、「人気だから」「おすすめされていたから」という理由だけで投資商品を選んでしまうことです。

たとえば、

  • SNSで話題になっていた
  • YouTubeでおすすめされていた
  • 有名な会社の商品だった

といったケースです。

このような理由だけで投資を始めると、自分の目的やリスク許容度に合わない商品を選んでしまいかねません。「短期で利益を狙いたい人」と「老後資金を長期で積み立てたい人」では適した商品が異なるように、投資は人によって正解が変わります。

なんとなく選ぶのではなく、「なぜその商品を選ぶのか」を説明できる状態を目指しましょう。

リスクを理解せずに投資してしまう

大きなリターンが期待できる商品ほど、価格が下がるリスクが大きくなります。しかし初心者の中には、増える可能性ばかりを見て、リスクを十分に理解しないまま投資してしまう人も少なくありません。

とくに注意したいのは、値動きの大きい商品です。このような商品は短期間で大きく利益が出ることもありますが、その分、大きく損失を抱える可能性もあります。

株価が急落して不安になり、含み損に耐えられず売却し、想定以上の損失で投資をやめるといったパターンもあるかもしれません。

そのため投資商品を選ぶときは、「どれくらい増えるか」だけでなく、「どれくらい下がる可能性があるか」まで考えることが大切です。

投資商品を選ぶ前に決めるべきこと

投資商品を選ぶとき、最初に「何を買うか」を考える人は多いかもしれません。しかし実際には、商品選びより先に整理しておくべきことがあります。

目的や運用期間が曖昧なまま投資を始めると、自分に合わない商品を選びやすくなります。ここでは、投資の土台となる考え方を整理していきましょう。

投資の目的を明確にすることが重要

投資商品は、目的によって選ぶべきものが変わります。そのため、最初に「何のために投資をするのか」を明確にすることが大切です。

次のように、投資の目的は人によって異なります。

投資の目的の例
  • 老後資金を準備したい
  • 将来的に資産を増やしたい
  • 毎月の配当収入を得たい

短期で利益を狙うのか、長期でコツコツ積み立てるのかによって、選ぶ商品や運用方法は変わります。目的が曖昧なままでは値動きに振り回されやすく、途中で不安になってしまうこともあるでしょう。

まずは「何のために投資をするのか」を整理し、その目的に合った商品を探していくことが重要です。

運用期間を決めて戦略を立てる

投資では、「どれくらいの期間運用するのか」も重要な判断材料になります。

たとえば、数年以内に使う予定のお金を、値動きの大きい商品で運用すると、必要なタイミングで資産が減っている可能性があります。一方で、10年〜20年単位の長期運用であれば、一時的な値下がりがあっても価格の回復を待てるようになるはずです。

短期であれば値動きや流動性を重視し、老後資金のためなら長期運用を前提に考えるといったように、期間を決めることで投資戦略が立てやすくなるでしょう。

商品選びの前に、「いつ使うお金なのか」を整理しておくことが大切ですね。

自分のリスク許容度を把握する

投資では、同じ商品でも「安心して持てる人」と「不安で耐えられない人」がいます。その違いを決めるのが、リスク許容度です。

リスク許容度とは、価格変動や損失をどこまで受け入れられるかという考え方で、以下のような要素によって変わります。

リスク許容度を決める要素
  • 年齢
  • 収入や貯蓄額
  • 家族構成
  • 投資経験
  • 性格やストレス耐性

生活資金に余裕があり長期運用を前提にできる人は、比較的リスクを取りやすい傾向があります。一方で、値動きに強い不安を感じやすい人は、安定性を重視した商品のほうが続けやすいでしょう。

初心者が押さえるべき3つの判断基準

投資初心者は商品数の多さに迷いやすいため、基本となる考え方を押さえておく必要があります。ここでは、初心者が投資商品を選ぶときに意識したい3つの判断基準を解説します。

リスクとリターンのバランスで選ぶ

投資には、一般的に「リターンが大きい商品ほどリスクも高い」という特徴があります。そのため、「どれだけ増える可能性があるか」だけで判断するのは危険です。

初心者の場合は、短期的な利益を狙いすぎず、自分が安心して続けられる範囲のリスクを選ぶことが大切です。価格変動に耐えられず途中でやめてしまうと、長期運用のメリットも活かしにくくなります。

「高リターン=良い商品」と考えるのではなく、リスクとのバランスを見ましょう。

コストや手数料の低さで選ぶ

利益だけでなく「どれだけコストがかかるか」も重要です。とくに長期運用では、小さな手数料の差が将来的な資産額に大きく影響します。

代表的なコストには、以下のようなものがあります。

  • 購入時手数料
  • 信託報酬
  • 売却時手数料

初心者が見落としやすいのが、毎年かかる信託報酬です。一見わずかな差に見えても、長期間積み立てると運用成果に差が出やすくなります。

最近では、低コストのインデックスファンドも増えており、初心者でも始めやすい環境が整っています。商品を比較するときは、リターンだけでなくコスト面も必ず確認しておきましょう。

分散投資ができるかで判断する

初心者が投資商品を選ぶには「その商品でどれくらい分散投資できるか」も重要な判断基準になります。

たとえば、1社だけの株に投資する商品は、その企業の業績悪化によって大きく値下がりする可能性があります。一方で、複数の企業や地域に幅広く投資している商品は、値動きの偏りを抑えやすいです。

とくに初心者の場合は、最初から分散された商品を選ぶと安心して続けられるでしょう。

「1つの商品でどれくらいリスクが分散できるか」を確認しておくと、初心者でもリスクを抑えながら運用しやすくなりますよ。

目的別に見る投資商品の選び方

投資商品にはそれぞれ特徴があり、どの商品が向いているかは目的によって変わります。そのため、「人気の商品」を基準にするのではなく、自分が何を重視したいのかを軸に選ぶことが大切です。

ここでは、目的別に投資商品の選び方を見ていきましょう。

安定重視なら債券や低リスク商品を選ぶ

大きな値動きを避けながら安定的に運用したい場合は、比較的リスクの低い商品が向いています。

代表的なのが債券です。債券は、国や企業にお金を貸す仕組みの商品で、一般的に株式と比べると価格変動が小さい傾向があります。

もちろん、低リスクだから絶対に安全というわけではありません。ただし、値動きが比較的穏やかな商品を選ぶことで、初心者でも心理的な負担を抑えながら運用しやすくなります。

「資産を大きく増やす」よりも、「減らしにくくする」ことを重視したい方に向いている考え方ですね。

債券にも国債・社債・外貨建て債券など複数の種類があるため、安定性を重視する場合でも、それぞれの特徴を理解して選ぶことが大切です。債券の基本的な種類や違いを知りたい方は、債券の種類と特徴を解説した記事も参考にしてみてください。

成長重視なら株式やETFを検討する

将来的な資産成長を重視したい場合は、株式やETFが選択肢になります。

株式は、企業の成長によって値上がり益や配当を期待できる商品です。とくに長期では、債券より高いリターンが期待される傾向があります。

また、ETFは複数の銘柄にまとめて投資できる上場投資信託で、以下のような特徴があります。

  • 株式のように売買できる
  • 分散投資しやすい
  • 比較的コストが低い
  • 指数連動型の商品が多い

ただし、成長性が高い商品ほど値動きも大きくなりやすいため、短期的な下落に慌てない視点も必要です。

初心者は投資信託から始めるのが基本

投資初心者の場合、最初から個別株等の商品を選ぶのは難しく感じることもあります。そのため、まずは投資信託から始める方法が一般的です。

投資信託は、複数の銘柄にまとめて投資できる商品で、運用自体はプロが行います。1つの商品だけで分散投資できるため、初心者でも始めやすいのが特徴です。

人気なのは、以下のようなインデックス型の商品です。

  • 全世界株式型
  • S&P500連動型
  • バランス型ファンド

これらは比較的低コストの商品も多く、長期積立との相性も良い傾向があります。

また、積立投資を活用すれば、一度に大きな金額を投資しなくても始められます。まずはシンプルな投資信託から経験を積み、自分に合った運用スタイルを見つけていくのがいいかもしれません。

新NISAを活用して投資を始める方も増えていますが、制度への誤解から自分に合わない運用をしてしまうケースもあります。初心者が知っておきたい注意点については、こちらの記事も参考にしてみてください。

自分に合った投資商品を見つける考え方

投資商品にはそれぞれ特徴があり、「絶対に正解の商品」は存在しません。最後に、自分に合った投資商品を見つけるための考え方を整理していきましょう。

複数の商品を組み合わせてリスクを分散する

1つの商品だけに資金を集中させると、値動きの影響を大きく受けやすくなります。そのため、異なる特徴を持つ商品を組み合わせながら運用する考え方も重要です。

たとえば、以下のように役割を分けることで、資産全体のバランスを調整しやすくなります。

  • 株式で成長性を重視する
  • 債券で安定性を補う
  • 投資信託で幅広く分散する

初心者は「どれか1つの商品を探す」という考え方になりやすいですが、実際には組み合わせによってリスクを抑えることも大切です。自分の目的や性格に合わせながら、無理なく続けられるバランスを考えていきましょう。

長期視点で無理のない運用を続けることが重要

投資では、短期間で大きな利益を狙うほど、リスクも高くなりやすいという特徴があります。一方で、長期視点でコツコツ運用することで、価格変動の影響を抑えやすくなります

とくに初心者の場合は、

  • 毎月無理のない金額で積み立てる
  • 短期的な値動きに振り回されない
  • 長期運用を前提に考える

といったスタイルで運用するといいでしょう。

また、自分に合わないリスクを取ってしまうと、相場が下落したときに不安が強くなり、途中で投資をやめてしまう原因にもなります。

資産形成では「続けること」が重要です。焦って大きな利益を狙うのではなく、自分のペースで長く運用を続けられる商品を選びましょう。

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投資商品を選ぶには、「人気だから」「おすすめされていたから」という理由だけで判断しないことが重要です。自分の投資目的や運用期間、リスク許容度を整理したうえで、リスクとリターンのバランスやコスト、分散性などを確認しながら選ぶことで、初心者でも失敗しにくくなります。

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