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プライベートバンカーの年収は?ネット上では語られない秘密を暴露

プライベートバンカーの秘密を解剖

プライベートバンカーという職業をご存じでしょうか。日本ではまだまだ知名度が低いため、知らない人が多いかもしれません。

プライベートバンカーは金融だけでなく、税金や法律など幅広い知識が必要となり、年収が高いことが魅力の一つになっています。

プライベートバンカーってどんな仕事だろう?

年収はどれくらいなのかな?

この記事では、プライベートバンカーの仕事内容や年収、将来性などを紹介します。

本記事では「プライベートバンカーに興味がある」「目指したい」「年収の高い仕事に就きたい」と考えている人にとって、有益な情報となるでしょう。

本記事を読むとわかること

  • プライベートバンカーの仕事内容
  • プライベートバンカーの年収や将来性
  • プライベートバンクとIFAの違い

転職について詳しく知りたい方は、ブログ「Night – Cafe」がオススメですよ。

著者プロフィール

Nakaiメイン画像

中村 健

SPJ編集長 資産運用の専門家

シンガポールに長年住んでおり、海外のプライベートバンクを活用した富裕層が行う資産運用、資産防衛に精通している。

世界各国の複数のプライベートバンカーと定期的にミーティングをして最先端の情報や資産運用ノウハウを入手することで、十分な資産所得(リタイアメントインカム)を確保して、悠々自適に暮らしている。

様々な国を旅してきおり、訪れた国は45ヵ国を越える。

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目次

プライベートバンカーとは

プライベートバンカーとは

プライベートバンカーとは、富裕層の資産を​​専門的に管理する金融のプロです。顧客からの要求が非常に厳しいことで知られています。

その理由は、最低でも1億円の資産を任せられるためです。一般の銀行業務よりも要求内容が高く、幅広い専門性が求められる職業となります。

対象とする顧客

対象とする顧客_差込

プライベートバンカーの顧客は、上場企業の創業者や未上場でも規模の大きい会社のオーナーなど、富裕層に限定しています。

富裕層とは、目安として銀行に預けている資産が「1億円以上」の人のことです。

通常の銀行業務では、1人の担当者が担当する銀行口座の数は「数百」ほどありますが、プライベートバンカーの場合は「数十」に留まります。

つまり少ない顧客に手厚いサービスを供給するという点が、プライベートバンカーの特徴です。

富裕層だけを顧客にする専門の部署なのですね。

そうです。富裕層に特化してサービスを供給したり、課題解決の手助けをしたりするのが業務となります。

顧客の開拓

プライベートバンカーが顧客を開拓する方法はさまざまです。紹介であったり、コミュニティに参加したり、優良顧客になりそうな人物に飛び込みで営業をかけたりします。

中村の知人のプライベートバンカーは、優良顧客となりうる人物を選定し、待ち伏せして営業を行う方法で開拓を行っていました。まさに「夜討ち朝駆け」の手法です。

待ち伏せをして、突然こちらの話を聞いてくれるものなのですか?

それにはコツがあるそうで、その人の抱えている課題を想定し、解決する提案を準備しておきます。
そしてすぐプレゼンできるように用意して待ち伏せする方法とのことです。

富裕層の場合、相続の悩み、家族の悩み、自社株の扱いなどさまざまな課題を抱えています。

会社のプライベートバンク部門には、税理士や会計士が在籍しているため、税金対策など富裕層の課題解決やメリットとなる提案を準備しておくことです。

待ち伏せで接触したときにタイミングよく提案内容をプレゼンします。富裕層は自身にメリットがあることを理解すれば、話に乗て来てくれる状況です。

人脈を拡大する

顧客との信頼関係を築くことで、人脈を広げることが可能です。知人のプライベートバンカーは、ITバブルの時期に新規上場した「インターネット系企業」の創業者たちとの人脈を広げていました。

創業者の年齢は「30~40代」と比較的若く、友人と同世代だったため、飲み会や企業のインナーサークルに入れてもらって関係を構築しています。

その結果、コミュニティからの紹介などで人脈が広がり、顧客基盤が拡大していったようです。

プライベートバンカーは、人脈が重要なんですね。

プライベートバンカーは、少数のお客様に対して集中的にサービスを提供します。そのため一般の銀行業務に比べて個別の要望に対応する必要があり、時間と労力が必要です。

自分の時間がほとんどなくなる可能性も高いでしょう。しかし多岐にわたる業務を通じて、顧客と深い信頼関係を構築してく点が魅力の一つと言えます。

顧客の開拓_差込

調整業務

プライベートバンカーは富裕層の高い要求に応えるため、銀行のルールの中でさまざまな調整を行う必要があります。

そのため銀行の複数の部署と交渉する必要があり、非常に時間と手間がかかる業務です。ときには役員の承認を得る場合もあり、そのプレッシャーは非常に大きいと言えるでしょう。

バンカーとして貴重な経験を積むことができます。

どのようなノルマが課せられるのか

課せられるノルマ

プライベートバンカーに課せられるノルマには、次の2つがあります。

  • 導入された資金の額
  • 手数料の額

私の知人の場合、新卒でプライベートバンクの部署に配属されました。

新人のため明確にノルマは設定はされていなかったようですが、期待されていた額としては1年間で「10億円」の資金導入、手数料は「数千万円」となっていたようです。

プライベートバンカーの年収

プライベートバンカーの年収

バンカーの給与は、インセンティブやボーナスが大きな利益です。リーマンショックの影響で一時的に不透明になりましたが、現在では高い水準の給与が期待できます。

知人のプライベートバンカーは、次のような年収の推移でした。

年数所属年収
1年目日系企業約700万円
2年目日系企業約800万円
3年目日系企業約900万円
4年目外資系企業へ転職約1,100万円

年収の内訳は大まかに、「固定給」と「インセンティブ」です。日系企業に比べて外資系企業は、「固定給」「インセンティブ」の両方が高額となっています。

外資系企業にもよりますが、インセンティブが顧客からの手数料の「2~3割」となっている企業もあります。

例えば、100億円の資産を運用していた場合、企業への手数料は「3~4億円」です。手数料が2割だとすると、インセンティブは「6000万円以上」となるでしょう。

外資系企業の方が、高額な年収になるのですね。

そうです。高額な収入を得ることが可能です。
ただしリスクが高い部分もあります。

日系企業の場合、どんなに成績が悪くても「解雇」になることはありません。しかし外資系企業は違います。

成績が悪かったり、リーマンショックなど企業にとって大きな損害があったりすると、簡単に「解雇」を言い渡される環境です。

外資系企業は、高額な年収や自由度の高さが魅力ですが「解雇」のリスクが伴うということになります。

プライベートバンカーの働き方

プライベートバンカーの働き方

プライベートバンカーは、結果を出すことが求められています。どのような形で優良顧客を見つけるのでしょうか。

転職した場合

外資系のプライベートバンクでは、試用期間が半年から1年くらい設定されています。その間に成果を残せなかった場合は「解雇」となる状況です。

以前の職場の顧客を引っ張ってきて、実績を積み上げることもあります。

前職の顧客を引っ張ってこないと、採用されないって聞いたことがあるのですが。

前職の顧客を引っ張ってくること自体は、採用の条件にはなっていません。しかし成果を出すために、引っ張ってくることが多いようです。

実際知人のプライベートバンカーも、転職した際に前職の顧客を引っ張ってきました。その結果、100億円ほどの資金を動かして成果を出しています。

富裕層としては、「どの企業に預けるか」ではなく、「どの人に預けるか」という点を重視している状況です。金融商品というのは、企業が変わっても大きな違いはありません。

そのため「提案力のある人」「気に入った人」に預けたいというのが富裕層の心情となります。プライベートバンカーは、個人の能力や魅力が重要と言えるでしょう。

顧客を引っ張ってくる方法

転職した場合、前職の顧客を新しい就職先に引っ張ってきます。その方法は、人によってそれぞれのようです。

実際、顧客にどう言って引っ張ってくるんですか?

人によって、やり方が異なるようです。

転職する前に、あらかじめ顧客と約束しておく方法など、人によってやり方が異なります。私の知人の場合は、転職してから顧客に伝えていたようです。

転職後に「転職先の口座に預け替えてもらって良いですか」のようにストレートンに伝えていたようです。これも信頼関係の上に成り立っている交渉と言えるでしょう。

1日のスケジュール

友人のプライベートバンカーの場合は、人脈構築にほとんどの時間を費やしていたようです。外資系の企業だったため、自由度が高い状況でした。

朝方まで顧客と飲み会を行い、朝9時に会社に出社します。しかしほとんど寝ていない状態のため、1回家に戻って昼寝をし、夕方にまた出社するというペースでした。

めちゃくちゃ自由ですね。

そうです。これが外資系企業の特徴と言えます。

例えば日系企業だった場合は、朝9時から新聞などの読み合わせをしたり、レポートを提出したりする必要があるようです。自由度という点では、外資系企業の方が確実にあります。

外資系企業は社風として、上司との関係がフラットとなっているため、上司との関係でストレスはありません。

ただし成果がすべてです。成果を出しているうちは楽しく自由に働くことが可能となります。
しかし成果が出ていない場合は、居づらくなる状況です。

2008年のリーマンショックが起きた際は、バンカーの人が3分の1くらい解雇されたようです。特に給料の高額な、30~40代が解雇の対象になっていました。

プライベートバンカーのキャリアパスや将来性

プライベートバンカーのキャリアパスや将来性

プライベートバンカーは、自由度が高くて楽しく、挑戦的な業務です。顧客との関係構築に力を入れることで、インセンティブやボーナスが大きく変動します。中には独立して成功する人もいるでしょう。

また外資系プライベートバンクは厳しい環境にもありながら、そのキャリアは魅力に満ちています。成功者の事例や失敗から学ぶことで、初心者でも思い切ってキャリア構築が可能です。

自身のキャリアを考えて、外資系を選ぶのも良いでしょう。ただし現時点においては、アメリカ系のプライベートバンクの拠点は日本に存在していません。

日本に拠点があるのは3つの企業で、いずれもスイス系の企業となります。

プライベートバンクとIFAの違い

プライベートバンクとIFAの違い

IFA(Independent Financial Advisor)とは、金融機関から独立した立ち位置で世界中の金融商品を紹介するアドバイザーのことです。

プライベートバンクとIFAは、何が違うのでしょうか。

IFAでもプライベートバンクでも、金融商品の中身はほとんど同じです。

IFAとプライベートバンクの違う点は、「働いている人の自由度」「発想の転換」などです。IFAの方は柔軟さがあると言えます。

ただし注意が必要なのは、IFAは自由度が高すぎるため何でもできてしまい危険という点です。

一方プライベートバンクは、会社のルールの中で業務を遂行するため、危険な面はほとんどないというのがIFAとの違いになります。

まとめ

今回は、プライベートバンカーの仕事内容や年収、将来性などについて紹介しました。

プライベートバンカーは華やかなイメージとは裏腹に、顧客との密接な関係構築や高い責任を担っています。ただし、その分やりがいも大きいです。

また、高い年収や自由度が魅力の職業と言えます。日系企業や外資系企業があるので、自身のキャリアプランにあった形で将来を検討するのが良いでしょう。

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